元保育士のひなた葵です!
プライベートでは小学5年生になる娘が1人います。
夜、布団に入った瞬間にドキドキと動悸がしてきたり、息が浅く感じて苦しくなったり、お腹が張って「これ大丈夫?」となる経験をする方も少なくありません。
妊娠中の夜は、こういう不安が起きやすく、また対処にも悩まされがちです。
この記事では、夜に症状が出やすい理由から、その場での対処方法、そして朝まで様子見していいラインと産院に電話する目安などを分かりやすくまとめていきます。
もくじ
1.夜に不安が出やすいのは「条件が揃う」から

妊娠中の体は、血液量や循環、呼吸、子宮の状態が大きく変わります。
日中は用事や環境音で紛れていた感覚が、静かになって体を休める夜の時間帯になると前面に出てきてキャッチしやすくなってしまうのです。
特に夜は、
・横になることで鼓動を強く感じたり、仰向けで息苦しさが出たりする
・静けさから異変に気づきやすく、不安が増えると呼吸が浅くなり動悸が強まるループに入りやすい
・副交感神経が優位に働く夜は、冷え、脱水、疲労、便秘、空腹などを感じやすい
などといった条件が重なりがちです。
夜だから体調が悪くなるのではなく、夜は単純に体の変化に気付きやすい状況ということが分かれば、安心材料になります。
1-1.夜によく出る3症状の見方
1) 動悸(ドキドキ・脈が速い・胸がざわつく)
妊娠中の動悸は珍しくありません。
ただ、注意したいのは「いつもの動悸に見える別物」が紛れることです。
CDC(米国疾病予防センター)は、胸の痛み、脈の異常(速い・ドキドキする・不整)、めまい/失神感、息が追いつかないなどがあれば、緊急の警告サインとして挙げています。
これまで感じたことのないような痛みや感覚があれば、夜間でも病院受診を検討しましょう。
2)息苦しさ(息が吸いきれない・横になると苦しい)
妊娠中に「少し息が上がりやすい」こともよくあります。
一方で、突然強くなる、胸痛や失神感がある、どんどん悪化する場合は注意が必要です。
息苦しさでの受診の目安としては、「胸痛」「失神/強いめまい」「動悸」「息がどんどん苦しくなる」などが挙げられます。
3) お腹の張り(キューっと硬くなる・痛みを伴うことも)
張りは子宮収縮などによって起きるものです。
休むと治まることも多いですが、規則的、強い痛み、治まらない、出血や破水っぽい症状を伴う場合は注意が必要です。
国立成育医療研究センターは「おしるし・破水・陣痛」の基本と、破水は少量ずつのこともあり「複数回感じるなら破水の可能性があるので連絡」と整理しています。
1-2.夜中に心配な症状が出たらどうしたらいいの?
夜間に上記のような心配な症状が出た場合、まずはいきなり“危険”という判断に入らずに、体を整える体勢を作ってみましょう。
①姿勢を変える
左側を下にして横向きになります。
可能なら上半身を少し高めにするとより整いやすくなります。(枕やクッションでOK)
「横になると苦しい」は警告サイン側にも入るので、姿勢で改善するかは重要な観察ポイントです。
②呼吸を整える(吐く息を長めに)
吸うのを頑張るより、吐く方を長くするよう意識します。
ゆっくりと自分の中で1秒ずつカウントをしていきましょう。この時焦りは禁物です。
例えを挙げると、息を吸ったら、ふぅーっとろうそくを吹き消すようなイメージで6~8秒つかって細く長く息を吐いていきます。この呼吸をまずは数回繰り返してみてください。
危険な兆候ではない場合、呼吸が落ち着いてくると、動悸も徐々に収まってくるはずです。
③張り対策の4ステップ
お腹の張りを感じた場合、以下の手順でまずは様子を見てみます。
- いったんトイレに行く(排尿)
- 常温〜ぬるめの水分を少し飲んでみる
- 体を冷やさない
- しばらく安静にする
この4ステップを行って30分以内に張りが酷くならないかを見極めるのも方法です。
④その場で気になることをスマホにメモする
体調に不安を感じたら、スマホのメモに下記の内容を残します。
- 何時から?どのくらい続く?
- 張りの間隔(規則的?バラバラ?)
- 痛みレベルは?(0〜10)
- 姿勢で改善した?悪化した?
- 出血/破水っぽいものは?
- 胎動は最後いつしっかり感じた?
これらの内容をメモしておくと、病院に行くことになった場合や、次回の検診時などに相談しやすくなって便利です。
朝まで様子を見てもよい目安
「様子見してもいい条件」をまとめるので、これらが複数揃っているかで見ていきます。
- 姿勢変更、休息、水分で明らかに軽くなる
- 息苦しさがいつもと同程度で、悪化していない
- 張りが不規則で、強い痛みがない
- 出血や破水がない
- 胎動が普段どおり感じられる(不安なら静かな姿勢で再確認)
産院に電話する目安
夜間の連絡は遠慮いりません。
特に次に当てはまるなら、朝まで待つより電話相談や夜間受診が安全です。
1) 息苦しさ・動悸が危険寄り
- 胸の痛み、圧迫感
- 脈が異常に速い/不整っぽい、動悸が強い
- めまい、ふらつき、失神しそう
- 息が追いつかず、会話がつらい
- どんどん苦しくなる
これらはCDC(米国疾病予防センター)の警告サインにも含まれます。
(緊急度が高い、倒れそう、呼吸が保てない等なら救急も視野に入ります。)
2) 張りが「陣痛・切迫」っぽい
- 張りや痛みが規則的になってくる
- 休んでも治まらない、強くなっていく
- 腰痛や下腹部痛が強い
- 出血や破水っぽさを伴う
陣痛は「36週以降で定期的な痛みが強まる」などの目安が整理されています。
3) 破水っぽい・出血がある
破水は一度に大量とは限らず、尿もれっぽく少量が続くこともあります。
複数回感じるなら連絡、という整理が示されています。
4) 胎動が明らかに少ない/止まった気がする
胎動の低下は警告サインに挙げられています。
「いつもより明らかに少ない」「確認しても不安が残る」なら電話でまずは相談してみましょう。
5) 強い頭痛・視覚異常(チカチカ、見えにくい)
妊娠中に強い頭痛がある場合、深刻な状態のサインである可能性も考えられます。
頭痛に加えて「視界の異常」「急なむくみ」などがあれば、迷わず夜間受診をしてください。
夜間に電話するときの伝え方テンプレ
焦っていると、電話口で詰まりやすいので、これらをメモして読み上げるのがおすすめです。
- 名前、妊娠週数、初産/経産
- いま一番困っている症状(動悸/息苦しさ/張り)
- いつから、どれくらい続く、悪化しているか
- 張り:間隔(規則的か)、持続、痛み(0〜10)
- 出血/破水の有無
- 胎動:最後にしっかり感じた時刻
- 自宅でやったこと(姿勢変更、安静、水分)と変化
ここまでの状況が揃っていると、夜間受診をするべきかどうかの電話相談を受けた側も判断を行いやすくなるでしょう。

まとめ:夜は「整える→観察→必要なら連絡」の順番で行おう

妊娠中の夜間不安は、体の変化と環境が重なって起きやすいものです。
まずは姿勢と呼吸で体を整え、短時間で改善するかを見てみてください。
多くの場合は、それで落ち着いていくことが多いのですが、整えても戻らない、規則的な張り、破水や出血、胎動の低下、胸痛や強い息苦しさなどがあれば、朝を待たずに産院へ連絡するのが安心です。
「電話していいかな?」と迷う時点で、いつもとは異なる異変をキャッチできているサインです。
いつもと違うな、と感じたら遠慮なく電話相談をして、受診の有無を聞いてみましょう。
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