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【成功のカギは?】トイレトレーニングの進め方|挫折ポイントとその対策も紹介! 助産師監修

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更新日 2025/06/11

こんにちは!助産師のユイです。これまでに新生児訪問や乳幼児健診、そして子育て支援センターなどで赤ちゃんの成長についてたくさんの相談を受けてきました。このコラムでは、最新の研究を元にパパ・ママの心配や疑問に答えます!

今回のテーマは「トイレトレーニング」です。
「そろそろかな…?でもどうやって進めるんだろう?」
「周りのお友だちも始めた!うちも始めなきゃ!」
焦りや不安もあるかもしれませんが、トイレトレーニングはお子さんのペースが一番大切!
この記事を参考に、焦らず始めてみてください。

トイレトレーニングの進め方


ここではトイレトレーニングの進め方を説明します。
成功のポイントは、以下の3つ!

  • 子どもにとって生活の中にトイレが当たり前にあること
  • お子さんのペースでステップアップすること(大人が焦らない!)
  • 大人に余裕がないときには無理をしない

トイレが当たり前にある生活から始めよう

「トイレトレーニング」と聞くと、「子どもがトイレを使う」ことに目が行きがちですが、それ以前に、パパやママはトイレを気持ちよく使っていることや、トイレは排泄をする場所であることがお子さんにとって当たり前になっていることが大切です。

いざトイレトレーニングを始めよう!となったときに初めてトイレに入ったり、いきなり座らせられるとお子さんはびっくりして「イヤ!」となってしまうこともあります。

まずは生活の中に当たり前に「トイレ」がある、という状態で暮らしましょう。

後追いの時期などは、パパやママがトイレに行くと泣きながらついてくることも多いでしょう。大変な時期ですが、赤ちゃんにとっては「トイレで排泄」を知るチャンスです。
毎回でなくても良いので、パパやママが安心してトイレを使っている様子を見せてあげられるとお子さんのトイレに対するイメージがつきやすいでしょう。
ハイハイでトイレに入ってほしくない場合は、トイレの入り口に柵をしても良いでしょう。

服のまま便座に座ってみる

もちろん「座りたくない」意思を示したら、それ以上は勧めないことも大切です。
また、自分から脱ぎたがらない限り、服やオムツをつけた状態の方が安心感があります。
トイレは高さがあるため怖がることもあります。その場合はおまるを使ってみても良いでしょう。

トイレトレーニングのスタートは「今日から始めるぞ!」というよりは、「今日はなんだか座りたそうだから誘ってみようかな」「今日はそんなに興味なさそうだからやめておこう」といった感じで、お子さんのペースに合わせることがポイントです。

服やオムツを脱いで座ってみることを提案

服を着たまま安心して座れるようになったら、お尻を出して座ってみることを提案してみましょう。
まずは安心してトイレに座れることが大切なので、無理強いは絶対にしません
また、思いつきでいきなり始めるのはNG!必ず言葉で「パパやママと同じようにお尻を出して座ってみようか?」と聞いてみましょう。

成長するにしたがって、遊ぶことに忙しく、誘ってもトイレに全然来ない子もいます。パパやママがトイレに行くタイミングで「トイレに行くけど、○○ちゃんも一緒に行く?」と声かけだけはしておきましょう。「No」ならそれ以上強くは言いません。

トイレで「偶然」おしっこが出る

以下の条件がだいたい揃ってきたら、パンツを試してみるタイミングかもしれません。お子さんにパンツを履いてみるか聞いてみて、OKならチャレンジしてみましょう。

  • 安定してトイレに行ける(行くことを嫌がらない)
  • おしっこの時間が2時間以上あくようになった
  • おしっこの時間がある程度決まってきた
  • おしっこの前に教えてくれる

ただし、できるだけ無理なく進められるよう、以下のポイントもチェックしてみてください。

  • お子さんも大人も体調が良い
  • 特に予定がない、時間的な余裕がある日
  • 大人が複数いるなど、大人側の余裕があるタイミング

お子さんは遊んでいるうちにパンツを履いていることを忘れて、おしっこを漏らしてしまうかもしれません。それでも慌てなくて済むよう、特に大人側の余裕がある日にチャレンジしてみるのがおすすめです。

また、パンツを履くようになっても「今日はオムツがいい」という日もあります。大人は「できるだけパンツで過ごさせたい」と思うかもしれませんが、今日はオムツにするのかパンツにするのか、できるだけお子さん主体で決めることが大切です。
逆に、大人側がトイレトレーニングに疲れてしまうのもよくあることです。「今日は自分に余裕がないから漏らされるとつらいな」と思ったら、お子さんに「今日はオムツにしてほしい」ことを伝えてみましょう。

どのお子さんも、いつかは自然にパンツで過ごせるようになります。
ゆっくりで大丈夫なので、子どもも大人も無理をしないことが大切です。

トイレトレーニングの挫折ポイントとその対策

トイレトレーニングは、「パンツ(オムツ)には排泄しないでトイレで排泄する」という体の準備と「トイレに行こう」と自分で思えるようになる心の準備の両方がそろわなければならないため、大人が想像する以上に子どもにとっては難しいものです。
大人はトイレの環境作りや「行こう」と思える雰囲気作りをしつつ、子どもの体と気持ちが整うのを待つことが大切です。

ここではトイレトレーニングの挫折ポイントと、その対策を紹介します。

挫折ポイント1:トイレを怖がる

トイレを怖がる場合、以下のような原因があるかもしれません。

  • トイレが高すぎて怖い
  • お尻が不安定で怖い
  • なんとなく暗い雰囲気で怖い

対策として、以下のようなことを試してみてください。

  • まずはおまるに座ることから始めてみる
  • 抱っこで一緒に座る練習をする
  • 補助便座や踏み台が無い場合には用意する
  • 踏み台の高さは、足裏が十分につく高さか確認する
  • 電気を増やして明るくする
  • 好きなキャラクターのポスターやシールなどを用意する
  • 好きな音楽を流す

また、どうにか座ってもらおうと大人が頑張ると、余計に嫌がるようになるのもよくあることです。
一旦トイレトレーニング自体をお休みしたり、もう一度パパやママが安心してトイレを使っている様子を見るところに戻ってみるのも良いでしょう。

挫折ポイント2:遊びに夢中でトイレに行くのを拒否する

「もうトイレでできるのに、トイレに行ってくれない…」そんな相談をよく聞きますが、トイレに行くことが習慣化するにはまだまだ時間がかかります。
ここでは、トイレに行くことを習慣付けるための工夫を紹介します。

①周囲に「Aちゃん(お子さん)がトイレに行けるようになった」と話す

第三者に「すごいね〜」と言ってもらうと効果があることがあります。
「うちの子はトイレに行きたがらないことの方が多いけど…」という場合でも大丈夫。行くとき「も」あるなら、それは「すごいこと!」です。周囲に話すことを通じてお子さんをほめましょう。

逆に、「うちの子は行けるのに行こうとしない」「やる気がない」など、お子さんを「落とす」言い方は絶対に避けましょう
誰かに相談するときも、お子さんの頑張りを認めつつ話すことがポイントです。お子さんが直接聞いていなくても、「落とす」言い方をしていると雰囲気などでなんとなく伝わってしまうものです。

時間がかかるかもしれませんが「その子のタイミング」が来ればちゃんと行けるようになるので、お子さんの気持ちを大人が摘んでしまうことが無いように気を付けましょうね。

②お友だちや年上の子がトイレに行く様子を見る

実際に排泄している様子まではお願いしづらいかもしれませんが、お友だちがトイレに向かうタイミングやトイレから戻ってきたときなどに、

「トイレに行くの?行ってらっしゃい!」
「お帰り!トイレに行ってきたんだね!」

など声をかけることで、お子さんは「お友だちはトイレに行ったんだ…」と十分わかります。
今やっている遊びを止めてトイレに行く気持ちを整えることは、大人が思っている以上に難しいことです。また、家以外のトイレは不安が大きい場合もあります。

ここでも、「Aちゃん(お子さん)はトイレに行かないけど、Bちゃん(お友だち)は行って偉いね~」「Bちゃんも行ったから、Aちゃんも行くよ!」などお子さんを落としたり、強制する言葉かけはやめましょう

③好きなことを始める前にトイレに行く習慣を作る

食べることが好きなお子さんなら「トイレ行ったらご飯にしよう」「トイレに行ってからおやつにしよう」と伝えてみます。
ただし、ごはん前やおやつ前にいきなり伝えるのではなく、お子さんが落ち着いているタイミングで「今日はトイレに行ってからおやつにしようね」とあらかじめ伝えておきます。できればおやつの時間まで何回かサラッと確認しておけるといいですね。

そして、お子さんのお腹が空き過ぎる前に「そろそろおやつにするからトイレに行っておこう」と誘ってみます。

他にも、「トイレに行ってからお散歩に行こうね」「〇〇(好きな番組)を見る前にトイレに行こうね」などありますが、多すぎると自分でトイレに行くことを決めるタイミングが無くなってしまうので注意が必要です。

また、この方法は、逆に「トイレ行かないと〇〇しない!」とは絶対に言わないこともポイントです。トイレを済ませておくと、安心して楽しめるね!という方向に進められると良いですね。

まとめ

トイレトレーニングの進め方を成功ポイントや挫折ポイントを交えて紹介しました。
お友だちなど、オムツがはずれてくると焦ってしまうかもしれませんが、トイレトレーニングはお子さんのペースで進めることが一番の成功ポイントです。「挫折」と感じることがあっても、それが「お子さんのペースに合わせた結果」であれば決して挫折ではありません。

いつか必ずオムツははずれます。
安心して、焦らず進めましょう。

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