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【寝かしつけが劇的に変わる!】育児ストレスを減らす“正しいお昼寝”の取り入れ方 乳幼児睡眠コンサルタント・ねんねママ監修

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更新日 2025/06/04

「赤ちゃんが泣いて寝てくれない」「寝たはずなのにすぐ泣き始める」など寝かしつけに悩んでしまうことも、子育て家庭には多いのではないでしょうか。

ただ「寝る」というだけなのに、赤ちゃんがうまくできない様子を見て思わず「眠いなら寝てよ」と思ってしまうこともあるかもしれませんね。

そんな寝かしつけをスムーズにするための鍵は、実は「お昼寝」にあります。この記事では寝かしつけをスムーズにするためのお昼寝の取り入れ方を、乳幼児睡眠の専門家ねんねママが解説します。

寝かしつけとお昼寝の関係

赤ちゃんは大人のように日中ずっと通して起きていることができません。すぐに疲れてしまうので、お昼寝が必要です。

赤ちゃんの起きていられる限界の時間を超えて長時間起きていると、脳が疲れてしまってパニックのようになってしまいます。その状態になると「眠いのに寝られない!」とばかりに不快な感情が前に出て、眠気や疲れはあるのにうまく寝付けずグズグズと泣いてしまうことになります。だからこそ、適切に昼寝をとることが大事なのです。

月齢別の適切な昼寝時間めやす

どのくらい昼寝が必要かは個人差がありますが、おおよそ月齢によってめやすがあります。下記の表は
赤ちゃんが機嫌よく連続で起きていられる時間(活動時間)と1日のトータル昼寝時間のめやすを表したものです。

<月齢別・活動時間と昼寝時間のめやす>

あくまでめやすなので個人差があり、この範囲に収まっていなければいけないというものではありません。お子さんが機嫌よく、元気に過ごせていればこれより長く起きていても、早く眠くなってしまっても心配しすぎないでください。
このくらいの時間が経つと、眠くなってくる可能性があるのだということを頭の片隅に置いてお子さんを観察していただくと、あくびをしたり目を擦ったり、抱っこしていないと泣くようになったり、気性が荒くなったりなどの眠いサインが見えてくるかもしれません。
そんなサインが出てきたらお子さんが眠くなっているので、絵本を読んだり明かりを落とした空間でお話したりして、寝る準備をさせてあげましょう。

15時以降は昼寝をさせないほうがいい?

「15時以降はお昼寝をさせてはいけない」「夕方に寝てしまうと夜寝られなくなる」などの言葉を耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。

しかし上記の活動時間を考えると“20時就寝の4ヶ月の赤ちゃんは18時ごろまでお昼寝をしていたほうが良いということになる”ということにお気づきでしょうか。

「○時以降は寝かせないほうがいい」というのは一概には言えず、月齢やその子の活動時間、その前にお昼寝がどれだけとれているかなどによって変わります。そのため、時間だけで「寝かせてはいけない」と判断を早まらないようにしてください。本当は昼寝(夕寝)が必要なのに、疲れすぎて寝ぐずりや夜泣きにつながってしまうことが考えられます。

上手にお昼寝をするためのポイント


お昼寝が大事と言われても、寝て欲しいのに寝てくれないこともあるかと思います。下記にお昼寝のコツをお伝えしておきます。

タイミングをはかる

まず、お伝え済みのとおりタイミングが大事です。寝かしつけが遅くなりすぎても前述の通り疲れすぎてパニックになって寝づらくなってしまいますし、もちろん寝かしつけが早すぎても眠気が足りなくて眠れません。
この“ちょうどいいタイミング”の見極めが難しいのですが、眠いサインがわかりづらければ「そろそろかな?」というときに一度寝室に入って明かりを少し落として絵本を読んだりマッサージをするなど、リラックスした行動をとってみてください。眠くなってくるタイミングであれば、そこで目を擦ったりあくびをしたりの仕草が見られると思います。
ここで眠い様子が見られないようでしたら、一度リビングに戻っていただいても構いません。また30分程度様子を見て、再度寝室に入ってみましょう。

快適な睡眠環境を整える

ぐっすりお昼寝をするためには眠りやすい快適な環境も欠かせません。特に昼寝でありがちなのは明るい部屋に寝かせてしまうこと。テレビや電気がついていると眠りを妨げてしまうのはもちろん、実は遮光カーテンをして真っ暗にしていてもそのカーテンの隙間から漏れる一筋の光に反応して眠れなくなってしまうこともあるのです。
光の方向を見ているような仕草が見られたら、少し神経質な部屋になってしまうかもしれませんがタオルや遮光シート、テープなどを用いて一度完全に遮光してみてください。

他にも、スタイをつけたまま、お腹が苦しいズボンを履いている、部屋の温度が暑いなども昼寝が長く寝られない要因になります。

寝ついた時と状況を変えない

抱っこで寝たはずなのに布団におろされている、授乳されていたはずなのに飲んでいたものがなくなっている、など環境の変化があると赤ちゃんは驚いて起きてしまいます。

これを避けるための対処としては、抱っこしたままにする、起きそうになったらすぐにまた授乳する、などの方法があります。ただしこれは親側の負担が高いため、できれば根本解決として赤ちゃんが最初からお布団におりて寝られることを目指すと望ましいと思います。
、泣かせるだけが手段ではなく、少しずつ抱っこをやめてお布団にならしていく方法などゆっくり取り組むやり方もあります。
夜の時間、すっと寝ついてぐっすり眠ってくれると、親がホッと一息つける時間がとれたり、ゆっくり家のことをする時間がとれたりして大幅にストレスが軽減されますよね。
育児は毎日、いつ呼び出しがかかるかわからない臨戦体制。そんな中でも少しでも息をつけるよう、ぜひ参考にトライしてみてくださいね。

監修:ねんねママ

乳幼児育児アドバイザー。小児スリープコンサルタント。0-3歳モンテッソーリ教師。
YouTube「ねんねママのもっとラクする子育て情報局」やInstagramなどで乳幼児の育児に関する発信を続け、2025年現在、SNSの総フォロワーは約20万人。
TVやラジオなどメディア出演、新聞の育児コラムや育児雑誌にも掲載実績あり。
著書『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』『〇✕ですぐわかる!ねんねのお悩み消えちゃう本』(ともに青春出版社)

ラッキーインダストリーズについて

本コラムを運営するラッキーインダストリーズは1934年から続く日本の抱っこ紐メーカーです。POLBAN,pittoresk,Lucky 1934ブランドを展開し、子育てをサポートしています。このコラムを通じて、さらに多くの方々の子育てを支援できれば幸いです。

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