元保育士のひなた葵です!
プライベートでは小学4年生になる娘が1人います。
さて、子育てをする時に1番身構えるのが2歳頃に訪れる「イヤイヤ期」ではないでしょうか。
「大変だったよ」などと先輩ママから聞いて不安に感じているママさんも多いと思います。
そこで今回は、
・なぜイヤイヤ期があるのか
・いつ頃落ち着いていくのか
・イヤイヤ期とどう向き合えばいいのか
など、気になるポイントを実体験を交えてお話ししていきます。
是非、当記事を参考にイヤイヤ期を親子共に上手に乗り切ってくださいね!
もくじ
イヤイヤ期ってなに?
イヤイヤ期は、自分の主張が通るまで「イヤ」を繰り返すなど、とにかく色々な物事に反発してしまう時期のことを指します。
名前を呼んだだけで「イヤ」と言うなど先輩ママから聞いた時は半信半疑でしたが、起きた瞬間から「おはよう」の代わりに「イヤ」「イヤ」と繰り返した時は、噂は本当だったんだと驚きを隠せませんでした。
返事の代わりに「イヤ」という程度なら笑い話で済みますが、着替えを断固拒否したり、好きな食べ物しか一切受け付けず吐き出してしまったり、ママやパパを叩いたりオモチャを壊したりと困った行動に出てしまうこともよくあります。
特に、「イヤイヤ」が外出先で出てしまうと、周りの目も気になるし、子どもにイライラしてしまってかわいいと思えなくなってしまったり、ひどい場合だとノイローゼやうつのような症状に悩まされる方も少なくないので決して軽視はできないものです。
イヤイヤ期はなぜ起きるのか?
イヤイヤ期は、子どもが親を困らせようとしているわけではもちろんありません。
「魔の2歳児」「第一反抗期」と例えられることもありますが、単なる「反抗期」ではなく、子どもが自己主張をし始める大切な時期となっています。
イヤイヤ期が始まる原因は、主に脳の発達や自己認識の成長だと考えられています。
2歳前後になると、子どもの脳は急激に成長し、物事を理解する能力や感情のコントロールが求められるようになります。これまで親が示してきた通りに物事が進んできた生活から、子どもは少しずつ「自分」の存在を意識するようになり、自分の思い通りに物事をしたいという欲求が強くなっていくのです。
そう聞くと、ただただつらい時期に思えるイヤイヤ期も成長には欠かせないものなんだと納得もできますよね。
また、言葉を覚え始める頃ですが、自分の気持ちを思ったように言葉で表現できず、相手(主にママやパパ)にうまく伝わらないもどかしさやイライラが、イヤイヤといった反抗として現れているとも言われています。
かわいい我が子が突然「イヤ」を繰り返すようになると、どう受け止めていいのか悩むかもしれませんが、イヤイヤ期は子どもが自分という存在を主張し、自己を確立しようとしていくための成長の証なのです。
イヤイヤ期はいつ始まり、いつ落ち着くのか?
イヤイヤ期は、1歳後半頃から始まることが多いようです。
イヤイヤ期の一般的な過程は、最初は言葉の発達が追いつかず、単純な「イヤ!」や「ダメ!」という言葉で自己主張をしますが、その後、徐々に「自分はこれをしたい!」という具体的な意思が表れるようになります。そして、その意思が通らないと泣いて暴れてしまったりするのです。
イヤイヤ期のピークは、2歳頃に訪れ、徐々に落ち着いていくのが一般的です。
ただし、個人差があり、5歳頃まで続いている子も4人に1人はいるという調査結果もあります。
しかし、どのケースもイヤイヤ期は一過性のものです。
子どもの発達とともに、次第に落ち着いていくので安心してください。
どの子も次第に自己主張が落ち着き、ママやパパとのコミュニケーションもよりスムーズになっていくことが一般的です。
親としては、「一体いつ落ち着くの?!」と、真っただ中の時は思えて仕方ないかもしれませんが、子どものペースに合わせて見守ろうとある意味割り切ってしまうのも1つの手だと私は思います。
イヤイヤ期にやってはいけないことは?
あまりにイヤイヤされるとイライラしてしまうこともあると思いますがそんな中でやってはいけないことをリスト化していきます。
- 親が怒鳴る、殴るなど感情的に叱って押さえ込む
- 脅して言うことを聞かせる
- 「そういうこと言う子は嫌い」などネガティブな言葉をかける
- 子どもが落ち着いてからもくどくど叱ったり、イライラを長時間引きずる
どうでしょうか。
ドキッとする方もいると思いますし、私もやってしまったことがあります。
よく、「言うこと聞かないなら帰るよ」と声掛けをしている方を見かけますが、お店に迷惑をかけたり、他のお友達に危害を加えたなどの余程のルール違反をした時以外は、支配するような言い方はできたら避けたいところです。
イヤイヤ期を乗り越えるための対応策
いつかは落ち着くと分かっていても、それでもしんどい…。
そんなイヤイヤ期を上手に乗り切るための対応策を4つご紹介します。
子どもの気持ちに寄り添う
イヤイヤ期に最も大切なのは、子どもの気持ちに寄り添うことです。
子どもは、言葉がうまく通じない中で、何かを伝えようとイヤイヤしているはずです。
例えば、食べたくないおかずを前にして「イヤ!」と言っている時、親としては栄養を考えて作ったものだし、「食べなさい」と強制したくなりますが、まずは「どうして食べたくないの?」と優しく声をかけてみましょう。子どもの気持ちに寄り添い、共感してあげることで、子どもは自分の気持ちを理解してもらえたと感じ、安心します。
選択肢を与える
子どもに選択肢を与えることで、自己主張をしやすくする方法も効果的です。
例えば、外出の準備をするときにイヤイヤが出たら、「この服とこの服ならどっちにする?おやつはどっちを持ってく?」などと選択肢を提示することで、子どもは自分で決めたという達成感を得られ、スムーズに行動してくれることが増えます。
このように、自分で決める機会を増やしていくことは、イヤイヤの回数を抑えるだけでなく、自分の意見が尊重されたという機会獲得で、子どもの自己肯定感が育まれるのにも役立ちます。
ポジティブな言い回しを使う
子どものイヤイヤが出た時に、「ダメ!」という否定的な言葉を使うのではなく、ポジティブな言い回しで伝えることも大切です。
例えば、おもちゃをなかなか片付けてくれない時に、「片付けないと捨てるよ!」などと言うのではなく、「おもちゃを片付けたら、次は一緒に遊ぼうね」と言ったり、「これを片付けてくれたら〇〇ちゃんのおかげで部屋がキレイになりそう!」とポジティブな言葉で誘導したりすることで、抵抗感なく前向きに子どもが取り組みやすくなります。
予測を立てて対策を練る
イヤイヤ期に1番困るのが外出先でのイヤイヤだと思います。
そういった場合は、事前に予測や準備をしておけば、焦ったりイライラしたりすることも減るはずです。
例えば、遊びに行って帰る時にイヤイヤすることが多い子なら「あと滑り台5回滑ったら帰るけど、車の中でジュースを飲めるよ!」など、次のわくわくするような予定を伝えることで、気持ちの切り替えもつきやすくなります。
カウントダウン方式で、帰らなければならない時間の15分ぐらい前から徐々に呼びかけして、気持ちが切り替えやすくなるように誘導していきましょう。
親の気持ちが限界な時はどうする?
イヤイヤ期は子どもの成長にとって必要な過程ですが、親にとってはしんどいものですよね。
「どうしてこんなに反抗的なの?」と感じたり、「これがずっと続くのかもしれない」と不安になることもあると思います。
イヤイヤ期が長く続いて、自分の気持ちのコントロールが難しくなりそうなら遠慮なく周りを頼りましょう。
家族を頼れそうなら家族を、難しそうなら住んでいる自治体の保育センターに相談してみるのもおすすめです。
保健師さんに困りごとを相談したり、同じような月齢・年齢の子どもたちが集まるイベントなども紹介してもらえるので情報交換に足を運んでみるのも手です。
そんなことをする余裕さえないという場合は、一時保育を利用して見るのもいいと思います。
ただ、いきなりの利用は難しいかもしれないので、早めにいざという時に預けたり頼れそうな場所を見つけておくといいでしょう。
まとめ:イヤイヤ期は子どもの成長を感じる時間!
イヤイヤ期は、子どもにとっては自分を確立するための大切な時期です。
この時期を乗り越えることで、子どもの心身の健全な発達につながり、親との信頼関係も深まっていきます。
イヤイヤ期を通じて、親も子どもも共に成長していきます。しんどい時期ではありますが、「大きくなったんだな」と成長を受け止め、なるべく前向きに向き合っていきましょう。
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