こんにちは!小児スリープコンサルタントのねんねママです。これまでに2,000組以上のご家庭のお子さんの睡眠について(夜泣き・寝かしつけなど)のご相談を受けてきました。
今回のコラムでは、ご質問としても良くいただく「外出先でのお昼寝」について解説します!
赤ちゃんがうまれて、大変なことの1つが寝かしつけ。
中でも外出先での寝かしつけは人や車の気配、音、光などの刺激が多いため、「家と同じように寝かしつけられない…」「うまく寝かせられないのが怖くて出かけられない…」と悩むママ・パパも少なくありません。
赤ちゃんを連れた外出は億劫になってしまいがちなのですが、外に出ることは生活リズムを作ったり、リフレッシュしたりすることにもつながるので積極的にしていただきたいものです。
そんな外でのねんねは、抱っこ紐を上手に活用すると落ち着いて寝ることができることもあります。
この記事では外出先での抱っこ紐での寝かしつけに関する不安や疑問、そして具体的なコツについて詳しく解説していきます。
もくじ
抱っこ紐で寝かせることは避けた方がいい?
「抱っこ紐で寝かせるのは良くない?クセになる?」という意見を耳にすることがありますが、あまり心配する必要はありません。お昼寝などの補助として必要なら家でも活用をおすすめすることもありますし、外出先ならなおさらです。
赤ちゃんにとって外出先は、慣れなくて不安な場所であり、刺激が多くて眠れないこともあります。しかし、ママやパパと密着できる抱っこ紐に入っていれば安心感を得ることができます。
また、歩行のリズミカルな揺れが赤ちゃんにとって心地よい眠りを誘ってくれることも考えられるので、ぜひ活用していただくと良いと思います。
外出先で赤ちゃんを寝かしつける際のポイント
眠いタイミングをはかる
赤ちゃんが眠そうにしているタイミングで、少し静かなところに移動して縦に小刻みに揺れてあげると眠りに入りやすくなります。
眠そうにしているタイミングとは、具体的には「目をこする」「顔を保護者に擦り付ける」「ぼーっとして焦点が定まらなくなる」「あくびを連発する」「耳を触る」などが見極めのサインになります。
また、月齢ごとに以下の時間が寝かしつけタイミングの目安になるので、それも踏まえてタイミングをはかっていただくのがおすすめです。
※外出先では興奮して長く起きていられる状態になったり、疲れて早めに眠くなったりすることもあるので、ご本人の様子を重要視していただきたいです。
寝やすい環境を作る
いくら抱っこ紐で落ち着いた状態になっていても、賑やかで落ち着かない場所では眠りづらいものです。外の並木道やショッピングモールの人通りの少ない階段など、暗めで景色も単調な落ち着ける場所に行って寝かしつけることが望ましいです。
レストランなどで食事をされている場合は、外に出て歩いて寝かせてから席に戻ると落ち着いて食べやすいです(パパとママがいる場合は交代したいですね!)。
また、抱っこ紐で赤ちゃんを密着させていると、お互いの体温でどうしても暑くなりやすくなります。特に夏場や暖房が効いた屋内では、こまめに背中や首元の汗をチェックし、必要であれば冷却シートや保冷剤をタオルで巻いて背中側に挟むなどの工夫をしてみましょう。
90bpmのリズムで縦揺れを
揺れる時に横揺れしてしまうと遊園地の乗り物のような楽しい気持ちになりがちです。縦に小刻みに揺れてあげると、落ち着いて寝やすくなってくれます。
揺れる速さは90bpm(60秒間に90回のリズムを刻む)がおすすめ。サザンオールスターズの『TSUNAMI』や宇多田ヒカルの『First Love』、Greeeenの『キセキ』などがそのリズムにあたりますので、ぜひ歌いながら揺れてみてください。
「ねんねしていいんだよ」と声をかける
赤ちゃんは言葉を理解していないように思われるかもしれませんが、親の言葉をしっかり聞いています。声のトーンや穏やかな話し方、表情によっても大きな安心感を得られます。
「ねんねしていいんだよ」「いまは眠って大丈夫だよ」など、優しく声かけをしながらゆったり揺れてあげると、赤ちゃんも「寝てもいいんだ」「ここは寝ても安心できる場所なのだ」と気持ちが落ち着きやすくなります。
外出先でのねんねが苦手でも積極的にお出かけを
もし赤ちゃんが外出先でのねんねが苦手だとしても、積極的に出かけることで慣れてくる場合も多いです。外の空気や周囲の動きに触れるのは赤ちゃんにとって刺激的ですが、少しずつ経験を積むことで対応力が育っていきます。
さらに、日中に太陽光を浴びると、「セロトニン」というホルモンが分泌され、夜間のメラトニン(眠りを促すホルモン)の生成を助けると言われています。気分転換やストレス軽減効果も期待できるため、無理のない範囲で外出をしてみるとよいでしょう。
外出が増えると親のリフレッシュにもなるため、赤ちゃんだけでなくママ・パパの気持ちにもプラスの影響を与えてくれますよ。
お子さんを連れてお出かけするのは大変な面も多くあると思いますが、ぜひ気持ちが前向きになるようなお出かけを日常に取り入れてみてくださいね。
監修:ねんねママ
乳幼児育児アドバイザー。小児スリープコンサルタント。0-3歳モンテッソーリ教師。
YouTube「ねんねママのもっとラクする子育て情報局」やInstagramなどで乳幼児の育児に関する発信を続け、2025年現在、SNSの総フォロワーは約20万人。
TVやラジオなどメディア出演、新聞の育児コラムや育児雑誌にも掲載実績あり。
著書『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』『〇✕ですぐわかる!ねんねのお悩み消えちゃう本』(ともに青春出版社)
ラッキーインダストリーズについて
本コラムを運営するラッキーインダストリーズは1934年から続く日本の抱っこ紐メーカーです。POLBAN,pittoresk,Lucky 1934ブランドを展開し、子育てをサポートしています。このコラムを通じて、さらに多くの方々の子育てを支援できれば幸いです。
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