産後

【虫歯予防は生まれる前から!】赤ちゃんの歯磨きの始め方と習慣化のポイント 助産師監修

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更新日 2025/01/15

こんにちは!
助産師のユイです。
これまでに新生児訪問や乳幼児健診、そして子育て支援センターなどでたくさんの相談を受けてきました。
このコラムでは、最新の研究を元にパパ・ママの心配や疑問に答えます!

今回のテーマは「赤ちゃんの歯磨き」です。
実は生まれる前からできる赤ちゃんの虫歯予防についてや、歯磨きを習慣化するためのコツなどを紹介しています。
ぜひ参考にしてください。

赤ちゃんの歯磨きはいつから始める?

赤ちゃんの歯磨きは最初の乳歯が生えてきたら始めます。でも、赤ちゃんの虫歯予防は、妊娠中から始めるのが肝心です。

乳歯が生える前からできる準備

①赤ちゃんのお口を守る準備は妊娠中から

生まれたての赤ちゃんに虫歯の菌はいません。ミュータンス菌をはじめとする虫歯を引き起こす菌は、大人の口から感染します。
そのため、両親や祖父母など、赤ちゃんと過ごす時間が長くなる大人は、妊娠期間中に虫歯治療を済ませておくことが大切です。

特に妊娠中は、つわりなどで食べる回数が増えたり歯磨きが難しくなったりすることで虫歯や歯周病になりやすく、それらの菌は早産を引き起こしたりお腹の赤ちゃんの体重が増えづらくなるなどのリスクもあります。

赤ちゃんを守るためには、まずは周りの大人が歯の治療を受けることが大切です。

②乳歯が生える前からできること

赤ちゃんはお口の中に自分の指を入れたり、おもちゃを入れたりするのが大好きです。でも、自分の意思とは関係なく入れられるのは好きではありません。
そして赤ちゃんの歯を磨くとき、大人はどうしても一生懸命になり過ぎてしまいがちで赤ちゃんにとって嫌な時間になってしまうことが珍しくありません。

そのため、お口の周りや中を触られることを赤ちゃんが「楽しい!」と感じられるようになることが大切です。
たとえば、歌を歌いながらお口の中を優しく触れる遊びや、慣れてきたらガーゼを巻きつけた指や、ごく柔らかい歯ブラシを使って「お口遊び」をしましょう。
できれば大人の足の間に仰向けで寝転がった状態で遊べると、実際に歯磨きをするときの状態により近くなりますね。

乳歯が生えてきたら磨き始めましょう

初めての乳歯が生えてきたら、実際に磨くことを始めます。

ポイントは、大人が一生懸命にならないことです。
赤ちゃんにとっては、これまでの「お口遊び」と変わりませんが、歯が生え始めたからといって急に大人が真剣になってしまうとビックリしてしまいます。いつも通り歌いながらお口遊びをする中で、歯の表側1往復、裏側1往復磨ければ十分です。

もし、歯ブラシを嫌がる場合には、指に巻いたガーゼで拭ってあげても良いでしょう。

赤ちゃんの歯磨きのポイント

やさしい力加減で磨く

いざ歯磨き!と思うと、どうしても力が入りがちになります。あまり強い力で磨いてしまうと歯磨きタイムが赤ちゃんにとって痛い時間となってしまいます。
また、あまり一生懸命になってしまうと磨く大人の表情も硬くなってしまいがちなので、赤ちゃんはビックリしてしまいます。
歯ブラシを当てたときにブラシが広がらない程度の力加減が目安です。

歌いながら磨いてあげると、肩の力が抜けやすくなるのでおすすめです。

上唇小帯に触れない

「上唇小帯(じょうしんしょうたい)」とは、上唇の裏から上前歯の真ん中までのスジのことです。大人になるにつれて細く・短くなっていくのですが、赤ちゃんはまだ太く・長いため、歯磨きのときにあたりやすくなります。

そして、上唇小帯に歯ブラシがあたると痛いので、赤ちゃんは歯磨きを嫌がるようになってしまいます。あたらないよう指でカバーしながら磨きましょう。

歯磨きのタイミング・回数は?

そして、上唇小帯に歯ブラシがあたると痛いので、赤ちゃんは歯磨きを嫌がるようになってしまいます。あたらないよう指でカバーしながら磨きましょう。

歯磨きのタイミング・回数は?

もちろん、離乳食や授乳のたびに磨けると理想的です。
でも、実際には忙しくてそこまでは無理!という方がほとんどなのではないでしょうか?

優先順位を挙げると、母乳に含まれる糖分は、食事に含まれる糖分よりは虫歯になりにくいと言われているので、母乳育児の場合は離乳食後や寝る前の歯磨きは頑張れると良いですね。

また、授乳による虫歯は上の前歯がハイリスクと言われています。歯磨きができなくてもたとえばガーゼで上の前歯だけでも拭ってあげるとリスクを下げる効果が期待できます。

食事や授乳後にお水やお茶を飲んでもらって糖分を流すことも、一定の効果はあるでしょう。

【習慣化のコツは楽しく磨く!】赤ちゃんが歯磨きを嫌がったときの対処法|みんなの体験談

歯磨きを習慣化するためには、親子ともに楽しい時間にすることが大切です。そうは言っても歯磨きが苦手な赤ちゃんがほとんど。
ここでは、先輩ママたちから教わった、楽しく歯を磨くための工夫を紹介します。

先輩ママの工夫1:歯磨きのときだけの特別なおもちゃを用意した

歯が少ないうちは嫌がる前に磨き終わったのでよかったのですが、歯が増えて時間がかかるようになると嫌がるようになりました。
なので、歯磨きのとき専用おもちゃを買って、磨いているときだけ遊べるようにしました。わかってくると、そのおもちゃを出すと自分からゴロンと寝転がるように!でも飽きてくるとダメなので、定期的に買い替え必須です。
あと、特に小さいうちは「おもちゃ=口に入れたい」という感じで磨きにくいこともあったので、歯磨き中だけ特別に動画を見せたこともありました。

先輩ママの工夫2:赤ちゃん用電動歯ブラシを使った

赤ちゃん用のキラキラ光ったり音が鳴る電動歯ブラシがあると聞いて、購入してみました。電動歯ブラシ特有の振動を嫌がるかと思いきや、意外とおもしろがっている感じでした。特にキラキラが気に入ったみたいです。

先輩ママの工夫4:美味しい味の歯磨き粉を使った

うちの子は食いしん坊なので、赤ちゃん用の美味しい味がする歯磨き粉を使うようにしたら上手くいきました。
歯磨き粉をつけた歯ブラシで、舌にチョンとつけてあげることから始めたら、歯ブラシにはおいしいものがついてる!とわかったみたいです。

先輩ママの工夫5:歯ブラシを一緒に掴みながら磨いた

赤ちゃんは自分で口に入れるのは好きだけれど、人に入れられるのは好きではない、と聞いたので、一緒に持ったらどうかな?と思い試してみました。
まだ2本しか生えていないので一瞬で終わるせいか、おもちゃを自分で口に入れている感じでニコニコしているうちに終わります。
歯が増えたらこの方法が続けられるかはわかりませんが…。

まとめ

赤ちゃんの虫歯予防は生まれる前から始められること、歯磨きにはいろいろなポイントがあることなどを紹介しました。特に、食生活の見直しや、妊娠中から周囲の大人が虫歯等の治療を済ませておくことは、妊娠中の健康にも関わります。
虫歯リスクを下げる方法は下記コラムでも紹介しています。
【歯磨きだけじゃない!】虫歯リスクを下げる方法と虫歯対策Q&A 助産師監修

今からでも遅くはありません。今できることから始めてみましょう。

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