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【熱中症になりやすい!?】妊娠中の夏場の過ごし方で気を付けたいことは? 保育士監修

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更新日 2024/07/09

元保育士のひなた葵です!
プライベートでは小学4年生になる娘が1人います。

妊娠中の夏は、妊娠前と同じように過ごしていいのかなど気になるのではないでしょうか。
妊娠中だからこそ気を付けたいことなどをまとめていくので、元気にお腹の赤ちゃんと夏を乗り越えるためのヒントにしてみてくださいね!

妊娠中は熱中症になりやすい?!

妊婦さんは夏場はこれまで以上に熱中症に気をつけなければいけません。
その理由は2つ考えられます。

①血液量が増えるから

妊娠中は妊娠前よりも血液量が増えます。
妊娠前の血液量は4,000mlぐらいですが、妊娠中の血液量は約1.4倍の5,500mlぐらいに増加します。
血液の半分は水分でできているので、しっかりと水分を摂らないと熱中症になってしまうリスクも出てきてしまいます。
体内の水分量の5%を失うと脱水症状や熱中症のような症状が出てくると言われているので、小まめな水分摂取が重要となります。

②新陳代謝が上がるから

妊娠中は、新陳代謝が上がって汗をかきやすくなります。
夏場の暑い環境下だと、体温を下げるために更に汗をかくので、熱中症のリスクが平常時よりも上がってしまうのです。

つわりで水分や食事がうまく摂れていないと、汗をかいていなくても脱水傾向にあることも考えられるので、経口補水液を選ぶなどしっかりと熱中症対策をしていきましょう。

夏は水分を小まめに摂る

夏場に水分を摂る場合は麦茶がおすすめです。
麦茶は家庭で手軽に飲め、ミネラルが含まれているので、汗で失う塩分も補うこともできます。

汗をたくさんかいた時はスポーツドリンクを頼るのもアリですが、毎日大量に飲んでいると妊娠糖尿病になってしまうリスクも考えられます。
それだけでなく、糖を分解するために体内のビタミンB1が使われて、ビタミンB1欠乏症を引き起こすことがあるので、スポーツドリンクに頼り切りになるのは避けた方がいいでしょう。

水分補給は麦茶を小まめに摂っていれば基本的には大丈夫だと思います。
そして、必要に応じて経口補水液などを取り入れてみてください。

また、体内から水分が不足すると尿の量が減って、残尿が生じることもあります。
残尿があると、尿の中で雑菌が繁殖し、膀胱炎やカンジタ膣炎を引き起こすこともあるので注意が必要です。

そうなってしまわないためにも、夏場はしっかりと水分を摂っていきましょう。

エアコンは使わない方がいい?

熱中症を防ぐために、涼しい環境を選ぶのは正解ですが、あまりに冷やし過ぎてしまうのは要注意です。

体が冷えすぎてしまうと血流が悪くなって、おなかが張りやすくなったり、足がむくむといったマイナートラブルが起こりやすくなるので、靴下やレッグウォーマーを履いたり、上着やストールを使って体を冷やし過ぎないように調整するのがおすすめです。

特に子宮を冷やしてしまうと、赤ちゃんの状態に影響が出てしまうことがあるので、お腹の冷えには特に気を付けてください。

ただ、体を冷やし過ぎないようにとエアコンを使うのを我慢してしまう妊婦さんもいますが、妊娠中にエアコンを使うのはNGではありません。
熱中症予防のためにも、暑い時期は無理せずエアコンを活用していきましょう。

冷た過ぎるものは避けよう!

暑い夏は、ついつい冷たい飲み物をガブガブ飲みたくなってしまいますが、氷がたくさん入っているような冷た過ぎる飲みものは、体の冷えに繋がるので避けた方が無難です。

できたら氷なしで、常温に近い温度の飲みものの方がお腹の赤ちゃんにとっては安心です。

どうしても冷たいものを飲みたい時は、一気に飲むのではなく、時間をかけてゆっくりと飲むようにすると体への負担も少なくなります。

夏といえば、海やプールを楽しみたくなりますが、妊娠中は慎重になった方がいいかもしれません。
水の中に長時間いると体を冷やしてしまいますし、妊娠中は免疫力が弱くなっているので、不特定多数の人が入るプールは感染症のリスクがあることも覚えておきましょう。

プールで体を動かしたい場合は、マタニティスイミングを行っているところもあるので、産院に許可を取った上で、体調管理をしながら参加してみると安心です。

汗で肌荒れを引き起こすことも…

妊娠中は、ホルモンバランスが変化で汗をかきやすく、肌も乾燥しやすくなっています。
また、乾燥だけでなく、妊娠中は子宮が大きくなることで肝臓が圧迫されて、肝機能が低下して胆汁の分泌が滞ってしまい、かゆみが出やすくなるという事情があります。

汗はかゆみを引き起こしやすくなるので、汗をかいたら小まめに拭いたり流してあげると、かゆくなりにくくなり、汗疹などの肌トラブルを未然に防ぐこともできます。

肌が乾燥してもかゆみが出てきてしまうので、夏場でも保湿クリームを活用するといいでしょう。
お腹に塗ると妊娠線予防にも役立つので、乾燥を感じたら全身を保湿してみてください。

まとめ:妊娠中は体のコンディションが普段と変わることも…。注意して過ごそう!

妊娠中はホルモンバランスの影響で、普段と同じように過ごしていても疲れやすかったり、暑さの影響を受けやすかったりと、体調に変化が出てしまうこともあります。

夏は暑さで体力を消耗しがちなので、無理なく過ごすことを意識してみてください。

積極的に水分を摂って、元気にお腹の赤ちゃんと夏を乗り切ってくださいね!

監修:ラッキーインダストリーズ

ラッキーインダストリーズは創立1934年の日本で一番歴史ある抱っこひもメーカーです。長い歴史の中、多くの子育てをサポートしてきました。私たちの想いである「AMAZING LIFE WITH BABY」を元に、様々な社会貢献活動に取り組んでいます。本コラムでの情報発信を通して豊かで実り有る子育てのサポートにつながれば幸いです。

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