元保育士のひなた葵です。子どもが習い事に行くのを嫌がった時、どのように働きかけていますか?嫌がっているのに無理に連れて行くのは可哀想な気もしますよね。でも、嫌がったらすぐにやめさせるようでは、何事も長続きしない子になってしまうのでは?と不安になるという声もあります。子どもが習い事に行くのを渋った時、どのように働きかけるるのが適切なのでしょうか。今回はそんなヒントをお話しできたらと思います。習い事を続けるかどうするか悩んだ時の参考にしてみてくださいね。
もくじ
子どもが習い事を行き渋る理由は?
楽しく通ってくれることを期待して始めた習い事を、子どもが行き渋り出したら困ってしまいますよね。子どもが習い事を行き渋る場合、どのような時に行き渋ることがあるのかを見ていきましょう。
思っていた内容と違った
子ども自身が「始めたい」と言った習い事であっても、いざ始めてみたら思っていた内容や雰囲気ではなかった場合もあります。まだ、習い事の雰囲気に馴染めずに嫌がっている場合は、慣れてきたら楽しく通えるようになる場合もあるので、すぐに辞めるという選択をせず、少し見届けたいところではあります。
他にやりたいことがある
習い事を始めてみたものの、子どもの関心が他に移ってしまって、他にやりたいことが出てきてしまうこともあります。例えば、習い事の時間もお友達と遊びたい、お家でテレビを見たい、本を読みたいなど色々あるでしょう。この場合は、習い事自体が嫌になっているわけではないので、うまく習い事の時間を習慣化させ継続できるようにしていきたいですね。
先生や友達と合わない
習い事の内容自体は気に入っていても、先生や同じクラスの友達と相性が悪くて行きたがらないという場合もあります。まずは、何が嫌なのかをじっくりと問い詰めず、時間をかけて聞いてあげることで、子どもの本音が見えてくるかもしれません。
習い事を行き渋った時にやってはダメなこと
せっかく始めた習い事を子どもが行き渋ったら焦ってしまうと思います。嫌がってすぐに休ませたり辞めさせていたら「休み癖」や「逃げ癖」がついてしまうのでは?しんどいと思った時こそ踏ん張り時なのでは?など、色々悩んでしまいますよね。保護者の方も焦ってしまうかもしれませんが、そんなときでも行き渋りが出た時にやってはいけないことを挙げていきます。
物で釣る
ついついやってしまいがちなのが「習い事に行ったら〇〇買ってあげるから!」と物で釣る方法です。子どもがごねた時に、物で釣るのを習慣化していたら、「ごね得」ではないですが、嫌がれば物を買ってもらえるんだと子どもが思ってしまうこともありますし、毎回子どもが要求したものを与えるような状況にもなりかねません。とはいえ、習い事を頑張ったご褒美があってもいいとは思うので、保護者の方が無理なく毎回でも実現できそうなものをご褒美としてあげるようにするのはアリではないでしょうか。 例えば、習い事を頑張った日はデザートにアイスを食べられるなどでもいいです。子どもと相談をして、無理なく保護者の方も「それなら」と思えるぐらいのご褒美なら、それも習い事のいい思い出として子どもの中でも残っていくと思います。
NGなのは、焦るばかりにオモチャを買い与えるなど、毎回は実現不可能なような保護者の方に負担のかかる方法を取ってしまうことです。プチご褒美で済む内容かどうか家庭での方針をあらかじめ決めておくのもいいですね。
突き放す
子どもが行き渋ったら「もう知らない」「好きにしたら?」などの突き放したような態度を取ってしまうことです。保護者の方に突き放された態度を取られてしまったら子どもは悲しい思いをしますよね。「自分がいけなかったんだ」と自分を責めてしまうかもしれません。保護者の方の顔色を伺ったり、見捨てられてしまわないように、つらくてもつらい気持ちを打ち明けることができずに無理して習い事を続けるようなことになってしまうかもしれないので、まずは子どもの話を聞いてあげてほしいと思います。
無理やり連れて行く
こちらも同じで、子どもが習い事に行くのを嫌がったら、まずは何が嫌なのかを聞いてみましょう。無理に連れて行かず、リフレッシュでお休みを挟むことでまた習い事への意欲も高まってくるかもしれません。習い事を休むのが必ずしもいけないこととマイナスに捉えずに、一時的な感情なのかどうかを探ってみてください。
子どもが習い事を行き渋った場合の対処法
では、子どもが習い事を行き渋った時はどうしたらいいのでしょうか。考えられる対策方法を挙げていきます。
子どもとよく話してみる
習い事に行きたくない理由についてもそうですが、それ以外の内容でも子どもと話し合ってみてください。習い事に行きたくない理由は、園生活でお友達とうまくいっていなくて習い事を頑張るエネルギーがなくなっているなど、習い事以外のところに隠れているケースもあります。子どもが習い事を行き渋ったら、子どもとじっくり話すチャンスと思って、落ち着いて理由を尋ねてみましょう。
理由を突き止める
子どもが習い事を嫌がるのは、一時的なものなのか、原因はどこにあるのかを突き止めていきましょう。環境が合わないなど、問題が習い事側にあれば無理して続けず新しい教室に変わるなどの対策が取れます。一時的に行きたくないのか、長期的に考えても行きたくないのか、理由を突き止めてどうするのがいいのかを家族みんなで話し合って決めていくのがおすすめです。
目標を決める
環境に問題はなく、頑張る意欲が減ってきている場合、目標を決めてそこまでは頑張ってみるという基準を親子で決めてみるのもアリです。「〇級になるまでは頑張る」「次の発表会までは頑張る」など、親子で無理のない範囲で目標を決めて取り組めば、習い事を辞めることになっても達成感を得られるはずです。
先生に相談してみる
解決法に困った時は、習い事の先生に正直に現在の様子を伝えてみるのもいいでしょう。子どもが何に困っているかをなるべく具体的に伝えた方が先生も解決策を提示しやすくなるので、うまくコミュニケーションを取り合って子どもが楽しく習い事に通えるような環境を先生と共に整えていけたらいいですね!
習い事を辞めるのは悪いことではない!
お話ししてきたように、子どもの気持ちに寄り添って色々対策をしてみても習い事に行くのを嫌がったら、その習い事はスッパリ辞めてしまってもいいと思います。つらいと思うことを避けるのは「逃げ癖」ではありません。この先、子どもが大きくなっていった時に、心身共に自分の限界を超えていると感じた時に、無理することなく辞める勇気を持てるように、辞めることは悪いことではないということを伝えるいい機会になるのではないでしょうか。
監修:ラッキーインダストリーズ
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