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【妊婦さんも気を付けたい!】食中毒の予防方法は? 保育士監修

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  • #食育インストラクター

更新日 2024/06/10

元保育士のひなた葵です!プライベートでは小学4年生になる娘が1人います。

どんどん気温が上がってくるこの季節。食材が傷みやすく食中毒が気になってくる頃ですよね。特に妊婦さんや小さなお子さんは強く症状が出てしまうことが多いので気を付けたいところです。そこで今回は、夏場の食中毒を予防する方法などを解説していきます!

夏はどうして食中毒が増えるの?

食中毒は年中起こりうるものですが、気温や湿度が高くなる5月~9月が特に気を付けたい時期となります。なぜかというと、食中毒の原因菌となる細菌は30度から40度が最も増えやすく、気温が上がってくる頃に爆発的に増加してしまうのです。

厚生労働省による食中毒統計資料によると、2023年の夏に起きた食中毒で多かったものは、

1位:カンピロバクター

2位;ウェルシュ菌

3位:サルモネラ菌

4位:ぶどう球菌

5位:腸管出血性大腸菌

となっています。

免疫力の高い成人なら数日での回復が見込まれますが、高齢者や乳幼児など免疫が弱い方が食中毒にかかると、場合によっては命に関わるほど重篤になってしまったケースもあるので十分に気を付けばければいけません。

妊娠中は食中毒になりやすいって本当?

妊娠中は、自分の免疫細胞がお腹の赤ちゃんを異物とみなして攻撃してしまわないように、一時的に免疫力が下がるので、妊娠前と比べて食中毒にかかる率が20%も高まると言われています。そのため、例えば作り置きのおかずや、少し古くなった食材など、妊娠前なら大丈夫だったようなものでも、お腹を壊しやすくなってしまうのです。

妊娠中に食中毒になってしまうと、嘔吐することでお腹が張ったり、下痢で脱水を起こして子宮収縮が促され、切迫流産や切迫早産を招いてしまうリスクが出るなど非常に危険です。また、食中毒を起こす菌の多くは、胎盤を通過しませんが、トキソプラズマやリステリア菌などは胎盤を通じてお腹の赤ちゃんも感染し、成長に影響が出てしまうこともあります。そうなってしまわないように、妊娠中はこれまで以上に食品管理の安全に努め、新鮮なものを食べるよう意識していきたいところです。

夏場にやってしまいがちな食中毒リスクあれこれ

 夏場に起きてしまいがちな食中毒リスクをいくつか挙げていきます。

おにぎり

2022年に手作りのおにぎりを食べた子どもたちが集団食中毒を起こした事件を覚えているでしょうか?おにぎりはお弁当の定番メニューではありますが、夏場は食中毒のリスクが出てきてしまう食べ物です。おにぎりを素手で握ると、手に付いている黄色ブドウ球菌などの食中毒の原因菌がご飯に付いてしまい、保冷せずに保管すれば更に食中毒のリスクが大きくなってしまいます。

夏場におにぎりを作る場合は、

・ラップで握る

・保冷をする

・炊き込みご飯など傷みやすいものは避ける

などの工夫が必要です。

生野菜

スーパーでも常温で売られているような野菜は傷みにくいようなイメージがあるかもしれませんが、実は食中毒のリスクがある食べ物です。しっかりと洗ったつもりでも、野菜の表面に微生物や細菌が残っていることもあり、そこから菌が増殖してしまうことがあります

夏のお祭りの屋台でのきゅうりの浅漬けの食中毒の事件もたびたに目にしますよね。他にも、トマトのへたについている細菌が原因で、お弁当の他の食材に細菌が移り、へたは食べていなくても食中毒を起こしてしまったというケースも実際に起きています。

カレー

鍋で大量にカレーを作って余った場合、ついつい常温で放置をしてしまうこともありますよね。「食べる前に加熱するから大丈夫」と思ってしまいがちですが、カレーでの食中毒の主な原因菌となるウェルシュ菌は加熱しても死滅しません。食中毒を防ぐ場合、なるべく急速にカレーの温度を冷やして冷蔵保存をする必要が出てきます。

夏場の食中毒の予防方法は?

夏場の食中毒を予防するためのポイントをいくつか挙げていきます。是非参考にして食中毒から身を守るようにしていきましょう!

冷蔵庫の温度確認

冷蔵庫に物を入れ過ぎると、庫内の温度が十分に下がり切らないことがあります。また、何度もドアを開け閉めしていると、気温の高い夏場は庫内の温度もすぐに上がってしまうので気を付けなければいけません。

我が家の場合、冷凍庫を閉めた反動で冷蔵庫のドアが数ミリ開いたような状態になってしまうことがあります。そうなるとドアポケットの近くにある食材の傷みが気になってしまいますよね。実際に、飲むのが怖くて牛乳を破棄してしまったこともありました。それ以来、冷蔵庫の中に簡単な温度計を置いて、心配になった時に温度チェックがいつでもできるようにしています。

食材を買ったらなるべく早く冷蔵庫に入れる

お店で購入した要冷蔵品は、なるべく早く自宅へと持ち帰り、冷蔵庫に入れるようにしましょう。自宅へ持ち帰る際も、スーパーに設置されている氷を活用して保冷に努めるようにしてください。特に、お刺身など、生食する食品は注意が必要です。

食品を保存する場合は温度を下げる工夫をする

夏場の料理の作り置きも食中毒のリスクが出てしまいます。調理した料理は速やかに食べるか、保存する場合はなるべく早く温度が下がるように工夫をしましょう。

カレーなどの大鍋で作った料理は、なかなか中心部まで温度が下がりにくく、冷蔵庫に入れられるぐらいの温度になるまで放置して待っているうちに細菌が増殖してしまうこともあります。大鍋の料理のように、なかなか冷めにくいようなものは、タッパー容器などに小分けして、少しでも早く温度を下げて冷蔵庫に入れるようにしてください。

まとめ:安心して食べられるよう、夏場は特に食材の管理に気を付けよう!

食中毒は、食品の管理や調理に気を付ければ防ぐことが可能です。特に食材が傷みやすくなってくる夏場は、より気を引き締めて食中毒予防に努めていきましょう!調理をする際や、食事をする際の手洗い・うがいも食中毒予防に繋がっていくので、「食中毒菌をつけない、増やさない、やっつける」をモットーに、安心して食べられる環境作りにも取り組んでみてくださいね!

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