元保育士のひなた葵です!プライベートでは小学4年生になる娘が1人います。どんどん気温が上がってくるこの季節。心配なのは子どもの熱中症ですよね。私も娘が小さい頃は神経質なぐらい気を付けていました。今回は、赤ちゃんや幼児の熱中症予防について、どう対処をしたらいいのかを解説していきます!
赤ちゃんや幼児はどうして熱中症になりやすいの?
熱中症による死亡は、男女ともに0~4歳が多いということはご存知でしょうか?なぜ赤ちゃんや幼児に多いのかというと、体が小さい分、環境による影響を受けやすいのではないかと考えられています。赤ちゃんや幼児は、体温調節機能がまだ未熟で、大人のようにうまく汗をかいて体温を調節することができなかったり、汗をかけても体温を下げるのに大人よりも時間がかかったりしてしまいます。
大人なら「この暑さはヤバいな」と感じられるような状況でも、
・涼しいところに避難する
・飲みものを意識して摂る
・服を1枚脱ぐ
などといった対策を赤ちゃんや幼児は自分で取ることができませんよね。また、大人よりも子どもの方が身長が低い分、地面からの照り返しの影響も受けやすくなってしまいます。とある調査では、気温30℃でのベビーカー内の温度は36℃だったという結果も出ているように、地面から近い分、暑さを感じやすく、熱が体内にこまってしまって熱中症になってしまうのです。
赤ちゃんの熱中症の特徴は?
幼児のお子さんは「喉が乾いた」と訴えることができるかもしれませんが、赤ちゃんは自分で喉の渇きを訴えられません。
気温や湿度が高い日に、
・いつもより母乳やミルクを飲みたがる
・体が熱い
・尿の量が少ない
・機嫌が悪い
・元気がない
などの症状が見られたら熱中症を疑ってホームケアを行ってみてください。
消費者庁・国民生活センターに寄せられた体験談を参考にすると、
「昼過ぎ1時間ほど公園で遊んでいたところ、一緒にいた友人は汗をかいていたが、本人は汗をかいておらず、顔色が白く、嘔吐をしたため、身体を冷却して受診した。熱中症と診断された。」(5歳)
「旅行先から車で帰る際、エアコンが効かず氷で冷やしていたが、帰宅後、夜になって元気がなく体温が40°Cになっていたため受診した。熱中症が疑われた。」(2歳)
などといった症状が見られています。これは一例なので、上記の内容にあてはまらなくても「いつもと違う」と感じたら病院に相談するようにした方が安心です。
どんなケアをするの?病院へ行くタイミングは?
赤ちゃんや幼児の熱中症を疑うような症状が出たら、涼しい部屋へと移動して、衣類を1枚脱がせてあげましょう。そして、首回りや脇などの太い血管が走る部分に保冷剤を当てて体を冷やします。水分を摂れそうな様子なら母乳やミルク、経口補水液を飲ませてあげてください。
病院を受診する目安は、
・休ませても回復しない
・冷やしても体温が下がらない
・呼びかけても余り反応しない
・6時間尿が出ていない
などが挙げられますが、普段と様子が違うと思ったら早めの受診がおすすめです。
赤ちゃんや幼児の熱中症予防
熱中症になってしまう前に取れる予防策についても見ていきましょう。
①顔色や汗のかき方など、子どもの様子を観察する
急に気温が上がって来た初夏は、体がまだ暑さに慣れておらず、熱中症になりやすい時期です。外遊びをする場合は、30分間隔ぐらいを目安として休憩して、水分補給を行いましょう。
子どもの顔色や汗のかき方などをよく観察して、顔が赤くなっていたり、たくさん汗をかいている場合は、深部体温がかなり上昇していると判断し、涼しい場所に移動をして休ませてあげてください。
②室温や気温に気を配る
室温の理想は25〜28度で、室温と外気温との温度差は5度以内を目安にしましょう。消防庁も室温が28度を超えないように、エアコンや扇風機を利用することを呼び掛けています。ただし、赤ちゃんはまだ体温調節機能が未熟なので、冷たい風が直接赤ちゃんに当たらないように、風向きやベビーベッドの位置を工夫してあげてください。
室温は赤ちゃんが寝ている顔の横で測って、その温度が28度を超えていないかで快適な状況かを判断してみてください。
③定期的に水分補給を促す
赤ちゃんの水分補給は母乳やミルクで大丈夫ですが、離乳食が始まる頃になれば 水、ミネラルウォーター、麦茶なども様子を見てあげていくと風邪をひいたり、熱中症のような症状が出た時にスムーズに補給しやすくなるかもしれません。
喉の渇きに応じて補水を行えるように習慣づけていきたいところですが、まだ幼いと喉が渇いていても自分から飲みものを欲しがることが難しいです。室内にいる場合でも2~3時間おきに水分補給を、屋外なら1時間ぐらいを目安に水分を摂るように声掛けを行っていきましょう。
④暑さに徐々に慣れさせていく
急に暑くなると、まだ体が暑さに慣れておらず、体温調節を行うのが難しかったりします。そのため、熱中症が心配になる季節を迎える前に、軽い運動などを行って、無理のない範囲で汗をかく習慣をつけていくのがおすすめです。こうして暑さに順応させていくことを、暑熱順化と言います。
暑熱順化には個人差がありますが、2週間ぐらいかかる場合もあるので、暑くなる前から余裕を持って暑さに体を慣らしていく準備を進めていきましょう。
⑤服装を考えて選ぶ
暑い季節は着る服などにも気を配っていく必要があります。汗をよく吸う肌着を身に着け、通気性の良い服を選びましょう。外出時は、帽子もかぶせてあげてください。
赤ちゃんの場合、直射日光を浴びて頭が熱くなると、体全体が熱くなってしまいます。ベビーカーで移動する場合も、日除けなどを使って赤ちゃんに直射日光が当たらないようにしましょう。余りに気温が高くなる日は、地面と距離が近いベビーカーに長い時間寝かせておくのも危険なので、様子を見ながら無理のない移動を心がけてみてくださいね。
熱中所予防にぴったりのしそジュース
私は毎年暑くなる前に赤じそを使ってしそジュースを作っています。シソはビタミン豊富で、ミネラル、カリウム、カルシウムなども含まれているので、暑くなる前から飲んでいると暑さに負けない強い体作りをしていくことが期待できます。ジュースには酢を使っているので、夏バテ予防、熱中症予防にぴったりの飲み物なんですよ!
材料
赤しそ…1束
水…1.5リットル
砂糖…200グラム
酢…80cc
作り方
①赤しその葉っぱの部分をとって、よく洗う
②お湯が沸騰したらしその葉を入れ5分ほど中火で煮る
③ザルで葉をキレイに取り除く
④こした汁に砂糖と酢を加えて、ひと煮立ちすれば完成
できたジュースはガラス瓶などに入れて冷蔵庫に入れてください。お水や炭酸水でお好みの濃さに薄めて飲んで頂けます。手軽にビタミンなどが摂れるので熱中症予防にもおすすめです!
まとめ
熱中症の発症場所は、半数以上が屋外ですが、約2 割は自宅で起きているというデータもあります。
「家の中にいるから大丈夫」ではなく、ここのところの猛暑続きの夏の場合、自宅にいる時も熱中症になるかもしれないと思って、室温が28度を超えるような日は無理なくクーラーを活用して夏を乗り切っていきましょう。
赤ちゃんや幼児は自分で体調管理を行うことができないので、気温が上がってくる季節の頃は、保護者が普段よりも意識して体調管理に努めてあげて、熱中症を防いでいってあげたいところです。
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