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【実例付き!】臨月の疑問を解決!よくあるQ&Aと先輩ママがやって良かったこと12選! 助産師監修

  • #助産師

更新日 2024/04/01

こんにちは!助産師のユイです。これまでに新生児訪問や乳幼児健診、そして子育て支援センターなどで赤ちゃんの成長についてたくさんの相談を受けてきました。このブログでは、最新の研究を元にパパ・ママの心配や疑問に答えます!

今回のテーマは「臨月の過ごし方第2弾!」です。臨月はもうすぐお産かと思うとドキドキですね。そんな臨月の妊婦さんたちからの疑問に答えます!また、先輩ママたちが教えてくれた「臨月にして良かったこと」もまとめました。このコラムを読んで、臨月を安全・有意義に過ごしましょう!

臨月の過ごし方Q&A

ここでは、臨月の妊婦さんによく質問される疑問とその答えをご紹介します。

Q1:体調が良いので出産前にお出かけをいっぱいしたいです!臨月はどの程度の距離まで出かけて大丈夫ですか?

妊娠中は、何かあったらすぐにかかりつけの産婦人科を受診できる距離にいることが原則です。具体的には1時間以内に受診できるようにという話をよく聞きますが、明確な基準があるわけではありません。

出先で陣痛が始まっても、一般的な進みであれば陣痛開始から数時間後に来院できれば十分な場合が多いですが、例えば「常位胎盤早期剝離」は一刻を争うケースが少なくないため1時間の距離でも遠すぎるかもしれません。また、逆子での予定帝王切開を控えた妊婦さんは、破水が赤ちゃんの命取りになることもあります。

万が一旅先などで出産することになれば、母子手帳の記録しか情報がない分リスクが高くなることもあります。もし遠方の病院で、長期の入院が必要な状態で生まれてくれば、転院は難しく親の負担は大きくなるでしょう。

出先で突然破水するかもしれない、常位胎盤早期剝離になるかもしれない、急激に動けないほどの陣痛がくるかもしれない…そんな事態を想像して、それでもかかりつけ医に迅速にたどり着ける距離にいることが、赤ちゃんとお母さんを守ることにつながります。

Q2:お産に向けて体力作りをしたいです。運動なら何でもよいのですか?してはいけない運動はありますか??

出産や産後の育児に向けた体力作りをするのはとても良いですね。特に臨月は体重が増加しやすく、運動は体重コントロールとしても有効です。おすすめはウォーキングや水泳、ヨガなどの有酸素運動です。その中でも、できればやり慣れた運動が良いでしょう。

格闘技や球技などけがをしやすい競技はお腹を守るために避けた方が無難です。ランニングが趣味の方も多いですが、お腹が大きい中で走るとバランスを崩しやすく、転んでお腹を打つリスクもあるためおすすめしません。安全に行える運動を、無理せず適度に取り入れると良いでしょう。

Q3:赤ちゃんを母乳で育てたいと思っています。妊娠中からおっぱいのお手入れはした方がいいのでしょうか?

母乳育児にはおっぱいの手入れが必要かどうかは賛否が分かれるところですが、今のところはっきりとした根拠はありません。WHO(世界保健機構)では、おっぱいに対する直接的な準備は必要ないとしています。

実際にママたちの声を聞いてみると「お手入れをしたから出産後すぐに乳腺が開通しやすかった」という人もいれば「お手入れをしなかったけれど問題なかった」という人、もちろん「お手入れを頑張ったけれど母乳育児はできなかった」という人もいます。

母乳育児がうまくいくかどうかはおっぱいと赤ちゃんの相性によるところが大きく、赤ちゃんが上手に吸ってくれることがとても大切です。一方、妊娠中のおっぱいケアを推奨している産院も少なくありません。時間的な余裕があって医師のOKが出ているなら、正期産の時期に入ったらお手入れを開始しても良いでしょう。

Q4:病院では「臨月でも普段通りに過ごしていい」と言われたけれど不安です。臨月にやってはいけないことってありますか?

普段の生活上の注意点は以下の通りです。

重いものを持たない

臨月に限らずですが、妊娠中は重いものを持つことはできるだけ避けましょう。お腹に力が入りすぎたり、お腹の重みでバランスを崩して転びやすいため危険です。また、骨盤が不安定な時期なので、重いものを持ち上げることで腰痛などを引き起こす可能性もあります。

お腹が圧迫されないよう注意

お腹が圧迫されないよう注意することも大切です。満員電車やコンサートなど人が多く集まる場所へ出かけたり、お風呂掃除やトイレ掃除などもお腹が圧迫されやすいでしょう。また、Q1にあるように遠出を控える、Q2のような激しいスポーツ、そして自転車も転倒のリスクが高いため避けましょう。

Q5:上の子の出産では、陣痛だと思って産院に行ったけれど結局前駆陣痛で家に帰されるということがありました。今回はできるだけ家で我慢してから行こうと思っていますが、それでも大丈夫ですか?

おそらく産院から、陣痛時の連絡をするタイミングは説明されているかと思います。上の子の時には結果的には前駆陣痛だったとのことですが、前駆陣痛か分娩につながる陣痛かを自分で判断することはとても難しいので、まだ大丈夫かな、と思っても必ず所定のタイミングで連絡しましょう。また、経産婦さんは初産婦さんと比べて分娩時間が短い傾向があります。これまでのお産の所要時間や今回の赤ちゃんの大きさ、子宮口の状態などから「陣痛が来たと思ったら早めに連絡してください」などの個別のアドバイスをもらうこともあります。

逆に、まだ産院に連絡するタイミングではなくても、「なんとなく進んでいる気がする」など感じたら、遠慮せず伝えましょう。「まだ産まれないから一旦帰宅しましょう」と言われたけれど「これから陣痛が進む気がする」と帰宅を断ったら、本当にその後急速にお産が進み、「あのとき帰らなくてよかった」という話も少なくありません。産院の指示を参考に、自分の感覚も無視せず、心配なときには遠慮せず受診しましょう。

Q6:臨月は動いた方が良いのはわかっていますが、腰痛や恥骨痛が酷くて動くのがつらすぎます。動かないと出産が遅れるとか難産になるとか聞きますが、本当ですか?

出産が予定日よりも早まるか遅れるか、また、お産にかかる時間や安産かどうかなどは個人差がとても大きいです。

確かに、分娩前の1週間にある程度の運動をした人は陣痛促進剤などで分娩を誘発することが少なかったという研究報告もあります。それでも実際には「臨月にたくさん歩いたけれど予定日よりも大幅に遅れた」「特に運動はしなかったけれど予定日前に生まれた」など、人によってさまざまです。

一方で、出産や育児に向けて体力をつけておくことはとても大切です。腰痛や恥骨痛は骨盤ベルトで和らぐことが多いので試してみてはいかがでしょうか?安全に使い、効果を得るためには巻き方が大切です。産院などで助産師さんに相談してみてください。

Q7妊娠してからというもの眠くてしょうがないのですが、臨月に入って更に眠気が強くなっている気がして、これは普通のことなのか心配です。

妊娠中はホルモンの影響で眠気が強くなる方が少なくありません。しかもとても疲れやすいのに、お腹の重みや呼吸のしづらさから熟睡ができません。妊娠してからの症状のようですので、おそらく病的なものではないでしょう。

体調管理や出産、その後の育児に向けて可能であれば昼寝などでしっかりと睡眠をとっておくとよいでしょう。また、産後も生活に支障がでるほどの症状が続くようでしたら、医療機関で相談しましょう。

Q:赤ちゃんが生まれたら歯医者に行く暇がないから今のうちに、と家族から言われました。臨月でも歯医者に行っても大丈夫でしょうか?

確かに赤ちゃんが生まれてから頻繁に歯医者さんに通うことは大変だと思います。ただ、特に臨月は長時間仰向けでいることで、お腹が重みで背中の太い血管が抑えられて血圧低下などの症状が現れる「仰臥位低血圧症候群」になることがあり、治療が難しい場合があります。また、妊婦さんの負担が大きい時期であるため、治療内容や薬剤も十分に考慮する必要があります。それでも治療が優先される場合もありますので、歯医者さんとよく相談しながら決めましょう。

歯科治療はできることなら妊娠を希望している時点で済ませておくことが理想です。妊娠中なら、比較的体調が安定しやすい中期がおすすめです。

先輩ママおすすめ!臨月にやってよかったこと12選!

 ここでは、子育て中の先輩ママに聞いた臨月にやって良かったことをご紹介します。

夫婦でおでかけ

特に臨月は何かあったらすぐに産院に向かえる場所にいたいのであまり遠くまで行けませんが、夫婦だけのお出かけを満喫しました。特に静かなカフェや、ゆっくり時間をかけて食べるコース料理、美術館など、赤ちゃんを連れて行くのは難しそうな場所を選んで出かけました。

趣味を満喫

臨月は赤ちゃんを迎える準備もほとんど終わっていたので、趣味に没頭しました。特に読書やネット配信で好きなドラマを見るなど、体がつらくても楽しめて、赤ちゃんが生まれたらしばらくは無理なことを存分に楽しみました。

マタニティフォト

臨月のマタニティフォトはお腹が一番大きいときなので撮って良かったです。ただ、体がつらいので、スタジオで撮る場合は近場を選んだり、短時間で終わるようにお願いした方がいいと思います。家で夫と撮影会をするのも楽しいですよ!

便利家電への買い替え

妊娠中にすでに済んでいる人も多いかもしれませんが、赤ちゃんが生まれたら家事も大変だろうし、仕事復帰したら絶対必要と思ったので、ロボット掃除機と食器洗い乾燥機、乾燥機付き洗濯機を思い切って買いました。

上の子との時間を満喫する

赤ちゃんが生まれたら上の子には我慢させることが多くなるだろうと思い、できるだけ上の子との時間をとるようにしました。とは言え、臨月で幼児と二人でのお出かけは無理なので、家でゴロゴロしながら遊びに付き合いました。楽しく遊んでいる様子の動画もたくさん撮ったので、入院中に子どもに会えなくてさみしくなった時によく見返していました。

出産に向けた体力作り

切迫早産で安静にしなければいけない期間が長かったので、体力がかなりなくなりました。37週になって安静が解除されたら、とにかくたくさん歩きました。

内祝いの準備

出産前にやってよかったことは、内祝い用の住所録を作っておいたことです。購入するサイトはあらかじめ決めてあったので、送付先リストにお祝いをいただくかもしれない人の住所を前もって入力しておきました。内祝いの発送作業がとても楽になりました。

お祝いの金額別に何をお返しするかもだいたい決めておくと、更に楽だと思います。

美容院

出産したらなかなか美容院に行けないと聞いていたので、臨月のうちに美容院に行って、お手入れが楽な髪形にしてもらいました。

おむつ替えや授乳ができる場所の確認、小児科探し

臨月のお散歩では、おむつ替えや授乳ができる場所の確認をしたりしていました。また、生後2か月から予防接種が始まると聞いたので、ウォーキングついでに近所の小児科巡りもしました。その時になってから探す手間が省けたので良かったです。

ネットスーパーや生協のリサーチ

必要になってから探すのは大変だと思って、あらかじめリサーチしておきました。

陣痛タクシーの登録

陣痛タクシーがある地域なら登録しておいた方が安心だと思います。出産のときは家族が送ってくれる予定でしたが、念のため登録しました。

自治体の産後サービス(産後ケアや家事支援など)のリサーチ

今は自治体ごとにさまざまな産後サービスがあります。自分は必要ないかなと思っていましたが、思った以上に産後は大変でサービスを使う機会があったので、調べておいて良かったです。

まとめ

いかがでしたか?もうすぐお産だと思うと、楽しみもありますがやっぱりドキドキしますね。この記事を読んで、臨月も安心・安全に過ごしてもらえたら嬉しいです。また、健診も増える時期ですので不安なことは助産師さんなどにどんどん聞きましょう。

監修:ラッキーインダストリーズ

ラッキーインダストリーズは創立1934年の日本で一番歴史ある抱っこひもメーカーです。長い歴史の中、多くの子育てをサポートしてきました。私たちの想いである「AMAZING LIFE WITH BABY」を元に、様々な社会貢献活動に取り組んでいます。本コラムでの情報発信を通して豊かで実り有る子育てのサポートにつながれば幸いです。

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