元保育士のひなた葵です!妊娠中は様々な悩みがつきものかと思いますが、特に理由がなくても気分が塞いでしまったりモヤモヤしてしまうといったマタニティブルーに悩まされてしまうこともあります。初めての妊娠だと体の変化にも戸惑ってしまうので、不安も一層だと思いますが、助産師会さんなど専門家の協力を得ながら乗り切ることも可能です。マタニティブルーが起きてしまう理由に加えて、どうやって対処したらいいのかなどを自分の経験を交えて詳しくお話ししていきます!
マタニティブルーはどうして起きる?
マタニティブルーは、妊娠中から産後にかけて現れる「一過性の不安症状」のことを指します。訳もなく不安が押し寄せてきたり、イライラしたりと自分でも気持ちがコントロールできなくなってしまうこともあります。症状的には軽度鬱のような状態になりますが、一過性のものなので治療が必要なものではありません。出産を経験する女性の約3割ぐらいが経験すると言われていて、その理由は急激なホルモン変化で、ホルモンバランスが崩れることが原因と考えられています。
基本的には、ゆっくりと休息をとるようにすれば、次第に軽快していくことが多いです。ただし、気分の落ち込みがどんどんと日を経つごとに酷くなっていったり、希死念慮などが出てきてしまうような状態なら、マタニティブルーが重症化して産後鬱になってしまっていることも考えられるので、その場合は医療機関に相談をするようにしてください。
マタニティブルーの症状リスト
マタニティーブルーにはどのような症状があるのでしょうか。あくまで一例とはなりますが挙げていきます。
〇メンタル面の不調
・気分が落ち込む
・理由もなく涙が出る
・情緒が不安定になる
・強い恐怖心や不安感が現れる
・すぐにイライラしてしまう
・感情のコントロールがうまくできない
・やる気が起きない
・育児に自信が持てず自己嫌悪感が出てくる
〇身体面の不調
・うまく眠れない
・食欲が出ない
・過食になる
・動悸や息切れが起きる
・倦怠感がある
・休んでも疲れが取れない
あくまで症状の一例ですが、このように心身に困りごとが出てきてしまいます。
マタニティーブルーに陥った時の解決法
マタニティーブルーのような症状が出た場合、どのように対処をすればいいのかもまとめていきます。
〇ゆっくり休む
心身に症状が出ている時は、なるべくゆっくり休むようにするのが回復を早めます。家族を頼れるなら、頼ってなるべく体を休めるようにしてください。家族も忙しく頼れる人がいないという時は、市の保健師などに相談をして、利用できるサービスがないかを聞いてみるのも手です。私の住んでいる地域でも互助サービスのようなものがあって、1時間単位で預かってくれるシステムになっていました。1時間だけでも、子どもから離れて自分だけの時間を過ごすと少しはリフレッシュもできるものです。
「お母さんが子どもから離れるなんて」と、罪悪感を持たずに、みんなの手を借りて子どもを育てていくというイメージで、全てを背負い過ぎないようにすることがおすすめです。
〇軽い運動をする
体が動きそうであれば、軽くウォーキングをしたり、ヨガをしてみるのもリフレッシュに繋がります。運動は気分転換になるだけでなく、脳の血流が良くなることで脳が活性化すると言われています。脳が活性化されれば、幸福感を感じられるセロトニンが分泌されて、不安感などが和らぐことが分かっています。無理のない範囲で、軽く体を動かすだけで充分に効果を感じられるので、是非生活に取り入れてみてくださいね!
〇日光浴を取り入れる
太陽の光を浴びると、体内のセロトニンとメラトニンのバランスが整って気分をリフレッシュさせる効果が期待できます。また、日光浴をすることでビタミンDが生成され、免疫力の向上や骨の健康にもいいと言われているので、気持ちが沈んだら気分転換を兼ねて日光浴を取り入れてみるのもおすすめです。ただし、直射日光は避けて、日焼け止めを使用して肌を守りながら行ってみてくださいね。
〇ハーブティーを飲む
マタニティブルーの解消には、ハーブティーが役立つことがあります。妊娠中は特にストレスや不安が増えやすい時期ですが、ハーブティーにはリラックス効果や気分を安定させる効果があるものもあります。例えば、カモミールやラベンダーのハーブティーは、神経を落ち着かせる作用がありますし、レモングラスやペパーミントのハーブティーはリフレッシュ効果があると言われています。
ハーブティーはカフェインが使われていないので、妊娠中でも安心して飲むことができますよね。ただ、ハーブの種類によっては子宮の収縮を促してしまうものもあるので、病院と相談をしながら安全に飲めるものを選んでみましょう!
実録!私はこうやってマタニティブルーを乗り切った!
つらい気持ちや症状を1人で抱え込まないようにするのがポイントだと思います。つわりなどを含め、体の変化についていけず不安になった時に、頼りになったのが日本助産師会の電話相談でした。
電話は助産師さんに繋がり、落ち着いた雰囲気でお話を聞いてくださります。体調についてや、気持ちの変化などを自身の体験やプロ目線でのアドバイスなどを交えてお話ししてもらえました。
あとは、匿名で自分の気持ちを吐き出せるSNSも私にとって有効でした。病んでいる気持ちをそのままに吐き出しても、顔を知らない相手が読むことになるので心配は要りません。同じように不安に思うママとやり取りをすることで気持ちが救われることも多かったです。なので、あらゆるところに頼ってしんどい時期を乗り切っていきましょう!
ママだけじゃない?!パタニティブルーもある?!
近年、赤ちゃんが生まれた後に抑うつ状態になる男性が多くみられます。女性のように妊娠・出産によるホルモンバランスの変動が起こらない男性が抑うつ状態になるのは不思議ですよね。こういった状態のことを専門用語ではありませんが、造語で「パタニティブルー」と例えられたりします。
男性がパタニティブルーに陥る原因は、急激な環境の変化や慣れない育児への不安、経済的な不安などが押し寄せることでの心理的ストレスが要因と考えられています。パタニティブルーの症状もマタニティーブルーとほぼ同様のものが挙げられます。赤ちゃんのお世話に忙しいママは、パパを頼りにしたいところなのに、パタニティブルーに陥っている姿を見て「しっかりしてよ!」と思わず言いたくなってしまいますが、パパの心の状態にも気を配って、コミュニケーションを図るようにしていくのがおすすめです。
赤ちゃんが生まれると、なかなか夫婦の時間をとるのが難しくなりますが、数分でもいいので夫婦で向き合う時間をとることを意識するだけで、だいぶ変わってくるとされているので、意識してみてくださいね!
しんどい時は周りを頼って!
中には「ママになったんだからしっかりしないと」と無理に頑張ろうとしてしまう人もいますが、初めての経験に戸惑うことは当然です。何もおかしいことではないので、心も体もしんどいと感じることがあったら、無理して頑張るのではなく、周りに助けを求めていきましょう!それでも解決が難しい場合は、市の保健師さんや、医療機関に相談をして問題解決を図ってみてください。決して1人で抱え込むことがないようにしてくださいね!
監修:ラッキーインダストリーズ
ラッキーインダストリーズは創立1934年の日本で一番歴史ある抱っこひもメーカーです。長い歴史の中、多くの子育てをサポートしてきました。私たちの想いである「AMAZING LIFE WITH BABY」を元に、多岐にわたる社会貢献活動を実践しています。本コラムでの情報発信を通して豊かで実り有る子育てのサポートにつながれば幸いです。
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