こんにちは!助産師のユイです。これまでに新生児訪問や乳幼児健診、そして子育て支援センターなどで赤ちゃんの成長についてたくさんの相談を受けてきました。このブログでは、最新の研究を元にパパ・ママの心配や疑問に答えます!
今回のテーマは「出産前後の準備リスト」です。赤ちゃんグッズはたくさん欲しくなっちゃうけど、買いすぎて使わなかったらもったいない…何をどう選択したらいいの?そんなよくある疑問にお答えします!このコラムを読んで、賢く楽しく準備しましょう。
肌着とロンパース・カバーオールは何枚必要?
【助産師さんのおすすめポイント!】
産後は体調が本調子ではない上に、慣れない育児で洗濯どころではないかもしれません。特に肌着は多めに用意しておくのがおすすめです!
肌着はどれを使う?何枚あれば足りる??
肌着は大きく分けて短肌着・長肌着・コンビ肌着の3種類があります。
短肌着
お尻が隠れない程度の長さ。足が元気に動くのに邪魔にならない。
長肌着
足までカバーできる長さ。赤ちゃんの足はとっても元気なのではだけやすい。
コンビ肌着
足までカバーされ、なおかつ、ボタンで簡単なズボン状になっている。はだけにくくて動きやすいけれど、オムツ替えの手間は増える。
赤ちゃんはミルク等を吐き戻すことが想像以上に多いかもしれません。また、新生児はオムツとお尻の間に隙間が多くなりがちなので、オムツからおしっこやウンチが漏れることも珍しくありません。そのため、1日で3~5回程度着替えることもよくあります。
ロンパース・カバーオールは何枚あれば足りる?
赤ちゃんは薄着の方が動きやすく、しかも着替えの手間も少なくすむため、特に新生児の頃は家では肌着だけですませる方も多いです。そのため出かけるようになるまではロンパース(カバーオール)は出番が少ないかもしれません。
新生児期の赤ちゃんの外出は退院時や1か月健診程度になると思いますので、とりあえず2~3枚程度準備しておけば十分でしょう。
オムツやケアグッズは何が必要?
【助産師さんのおすすめポイント!】
オムツやお尻拭きはサイズやお肌との相性があるので、出産前に買い過ぎないようにしましょう!
特に新生児期は排泄が頻繁なので、オムツは大量に必要です。ただ、生まれたときの体重や生まれてからの成長具合によっては「新生児サイズ」のオムツはすぐに小さくなってしまうことがあります。出産前は1パック程度用意しておいて、成長具合を確認しながら買い足すと良いでしょう。
お尻拭きも大量に必要です。ただ、赤ちゃんのお肌との相性もあるので、まずは2~3パックあれば十分でしょう。もしお肌に合わなくてもお尻拭きはウェットティッシュ代わりに使えます。
爪切りは、赤ちゃんの爪はとても小さいのでハサミタイプは案外難しいものです。爪やすり(ソフトなもの)も準備しておくと角を残さずに仕上げやすくなります。また電動の爪やすりも手軽でおすすめです。
ベビー布団・ベビーベッドはどうやって選ぶ?
【助産師さんのおすすめポイント!】
赤ちゃんの寝具は安全第一で選びましょう!
ベビー布団は、赤ちゃんが寝ても埋もれない、しっかりした硬さのものを選びましょう。万が一うつぶせ寝になったときに顔が埋もれてしまうと危険なためです。同様に、かけ布団や毛布は、顔にかかっても自分で払いのけられるような軽いものを選びましょう。真冬などはたくさんかけてあげたくなりますが、エアコンなどによって室温を調節する方が安心です。部屋が適温かを確認するため、温湿度計もあると便利です。
ベビーベッドを用意するかは住宅事情などにもよります。パパ・ママがベッドを使っている場合や第2子以降で赤ちゃんの安全エリアを用意する必要がある場合はベビーベッドを用意することが多いですが、そうでなければ生まれてから必要と感じたら用意するという程度で良いと思います。
また、枕についてもよく質問されますが、赤ちゃんは想像以上によく動くので、枕を用意していても頭がきちんと乗っていることはほとんどないでしょう。逆に、布団周辺に余計な物があることで、窒息のリスクが上がります。これはぬいぐるみやタオルなどでも同様に危険です。不要なものは置かないようにしましょう。
母乳?ミルク??授乳グッズはどのくらい用意する?
【助産師さんのおすすめポイント!】
母乳分泌が安定するまでには産後数週間かかることも。母乳で育てる予定でも哺乳瓶があると安心です!
ミルクはキューブタイプや液体ミルクなど手間が省けるものも併用するとラクですよ!
哺乳瓶は何本必要なの?
母乳で育てる予定の方も、1~2本程度は用意しておくと安心です。母乳は生まれたらすぐに出るわけではなく、十分な量が分泌するまでに数週間~1か月程度かかることも珍しくありません。完全母乳で育てていても、一時的に体重増加がゆっくりになった場合などミルクに応援を頼むこともあります。また、ママがお出かけの際にはお留守番の赤ちゃんは搾乳した母乳を哺乳瓶で飲む機会もあるかもしれません。
ミルクだけで育てる場合は、1日に最低8回は哺乳瓶を使うことになります。1回使うごとに洗って、消毒して乾燥させて…という時間は案外とれません。特に夜中の授乳で毎回洗うのは無理!という方がほとんどでしょう。夜中に3回程度授乳があるとして、全部洗っていなくても朝の1回目の授乳に困らないようにと考えれば4本あると便利でしょう。
母乳とミルクの混合の場合、特に新生児期は1回の授乳で母乳とミルクの両方をあげる方法をとることが多いので、ミルクだけの場合と同じ程度の数があると安心でしょう。
ミルクはどの程度準備しておくと良いの?
出産後早期は母乳分泌は不安定で、ミルクがどの程度必要かは見通しが立ちにくいです。そのためミルクは1缶程度準備しておくと良いでしょう。
ミルクを購入の際は、キューブタイプや液体ミルクを併用することも検討しましょう。ミルクの準備が格段に手軽になるので、産後早期や夜間授乳には特におすすめです。
また、ミルクで育てる場合は調乳ポットなどお湯を保温しておけるものを準備する方も多いです。調乳ポット等を選ぶ際は、お湯の温度を70度以上に保温できるかどうかを必ずチェックしてください。
粉ミルクにはサカザキ菌、サルモネラ菌などが微量ではあるもののごくまれに含まれていることが報告されています。70度以上のお湯であればそれらの菌を死滅させることができるため、調乳の際は70度以上のお湯を使うことが重要です。
哺乳瓶の消毒グッズ、どれにする?
哺乳瓶の消毒方法は以下の4通りがあります。
・煮沸消毒
・薬液による消毒
・電子レンジでの消毒
・スチームによる消毒
それぞれのメリット・デメリットをまとめました。
母乳の場合、授乳クッションは絶対おすすめ!
母乳育児を予定している場合は、授乳クッションは必須です。枕を代用したり、ひざ掛けをたたんで使うなどでも可能ですが、特に首がすわる前の赤ちゃんは正しい授乳姿勢をとるのがとても難しく授乳回数も多いので、やはり専用のクッションが使いやすいでしょう。
おすすめは、赤ちゃんを乗せたときに、赤ちゃんのお顔がママの胸の高さになるくらいの厚みがあるクッションです。赤ちゃんとおっぱいの距離が近いほど、正しいポジションで授乳しやすく、乳腺炎の予防にもなります。もし高さが足りない場合は、ひざ掛けやバスタオルなどで高さを調整しましょう。また、母乳育児の場合は、赤ちゃんと外出するようになるまでに授乳ケープも用意しておくと安心です。
沐浴グッズはどう選ぶ?
【助産師さんのおすすめポイント!】
沐浴は腰痛の原因になりやすいです。自分に合った高さで沐浴できる、シンクや洗面台で使えるベビーバスがおすすめ。
お風呂上りの保湿はアレルギー予防にマストです!
ベビーバスはさまざまありますが、キッチンのシンクや洗面台で使えるタイプは腰痛予防におすすめです。また、内側にクッションがついたものなど、常に手で支え続けなくても大丈夫なタイプは、ひとりで赤ちゃんを入浴させる際には特に助かります。また、浴槽で使うタイプの浮き輪が便利グッズとして売られていますが、多数の死亡事故報告があります。十分に注意しましょう。
赤ちゃんのシャンプー類は、基本的には全身が洗えるもの1つで大丈夫です。使いやすいのは「泡で出る」タイプですが、洗浄力が高すぎることで肌トラブルを起こすことがあります。石鹸タイプが一般的には最も肌に優しいですが、扱いづらいのが難点です。
入浴後は必ず保湿しましょう。お肌トラブルがあるとそこからさまざまなアレルゲンが体内に入り、アレルギーを引き起こすことがわかっています。肌から侵入したアレルゲンの方が、口から入った場合よりもアレルギーを引き起こしやすいのです。また、赤ちゃんのスキンケアとして昔はベビーパウダーがよく使われていましたが、使いすぎると赤ちゃんの汗腺(汗の出口)を塞いでしまったり、汗などを吸い取ったパウダーが長時間肌に付くことでかえって肌トラブルを起こすことがあるため、使用する場合は注意しましょう。
ベビーカーやチャイルドシートはどうする??
【助産師さんのおすすめポイント!】
大きな買い物は産後だとじっくり選ぶ時間がとりにくいです。できるだけ産前に決めておくと良いでしょう。チャイルドシートは自家用車での退院なら絶対必要です。準備し忘れに注意!
チャイルドシートは道路交通法により義務付けられているので、自家用車で退院予定の場合はあらかじめ準備しておく必要があります。
抱っこ紐やベビーカーは、新生児期は出番は少ないかもしれません。それでも、ちょっとした用事などで赤ちゃんを連れて歩くときは、素手での抱っこよりも体への負担が少なく安心です。また、赤ちゃんが生まれてからはゆっくり品定めをする時間もとりづらいので、生まれる前に準備しておくのがおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?赤ちゃん用品はさまざまあるので、何をどう選択したらよいか難しいこともあります。このコラムを参考に、生まれてくる赤ちゃんのための準備を楽しんでいただけたら嬉しいです。
監修:ラッキーインダストリーズ
ラッキーインダストリーズは創立1934年の日本で一番歴史ある抱っこひもメーカーです。長い歴史の中、多くの子育てをサポートしてきました。私たちの想いである「AMAZING LIFE WITH BABY」を元に、多岐にわたる社会貢献活動を実践しています。本コラムでの情報発信を通して豊かで実り有る子育てのサポートにつながれば幸いです。
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