産後

市販のベビーフードに頼っても大丈夫!気楽な離乳食のすすめ 食育インストラクター監修

  • #食育インストラクター

更新日 2024/04/27

元保育士のひなた葵です。小学生の子どもがいて、幼児期から偏食に悩んだので食育インストラクターの資格も取って勉強をしました!

離乳食というと、「準備が大変そう」「育児書通りに勧められない」など様々な悩みを抱えている方が多いと思います。当時私もそうでした。でも、今思えばもっと緩く考えてよかったのだなと感じています。厚労省も2019年のガイドで「ベビーフード」の活用にも触れているので、今回はベビーフードの上手な使い方などをお話ししていきますね!

離乳食でよくある悩みは?

 2018年に発表された厚生労働省の資料によると、

・食べるのに時間がかかる

・偏食する

・むら食い

・遊び食べする

・食事よりもお菓子を欲しがる

・小食

などが離乳食期によくあるお悩みとして挙がっているそうです。

私もどれも心当たりがありますが、やはり偏食が1番の悩みでした。せっかく頑張って作ったのに、一口食べて吐き出され、そのまま食べないとかだと悲しいし、イライラしてしまったりしますよね。離乳食の回数が増えてくると、離乳食の時間を苦痛に思ったりするようにさえなっていました。

2019年に改定!厚生労働省の離乳食の新ガイドとは?!

2019年3月、授乳・離乳の支援ガイドが12年ぶりに改訂されました。前回のガイドが作成されてから約10年が経過し、育児環境や就労状況の変化、科学的知見の集積など、授乳・離乳を取り巻く社会状況も変化してきたことから新しいガイドを作成する流れとなったそうです。

その中に、『離乳食は、手作りが基本であるが、ベビーフード等の加工食品を上手に使用することにより、離乳食を作ることに対する保護者の負担が少しでも軽減するのであれば、それも一つの方法である』と、ベビーフードを使うことを肯定する文章が新たに追加されることとなりました。手作りが基本である、とはありますが、それでもこの内容はかなり革新的なものとなっています。

厚労省の考えるベビーフードのメリット・デメリットとは

厚労省の資料にはベビーフードのメリットとデメリットも記載されているので、そちらも見てみましょう。まとめた内容を記していきます。

〇メリット

・ベビーフードを使うことで品数を増やせる

・離乳食を作る時の見本になる

・月齢に合わせた固さや大きさの参考になる

〇デメリット

・多種類の食材があると食材のそれぞれの味を体験しにくい

・ベビーフードだけにすると栄養が偏ることもある

・製品によっては柔らかすぎるものもある

いかがでしょうか?完全にベビーフードに頼り切りになるのではなく、うまくベビーフードも取り入れればメリットもあるといった内容を伝えているのが分かりますよね。

手作りは一切せず、毎食ベビーフードだけを離乳食とするご家庭はないと思うので、厚労省の考えるデメリットはそこまで気にしなくていい内容と言えるでしょう。

具体的にどう使う?ベビーフードの活用案!

 

ここからは離乳食の時期別に、ベビーフードをうまく活用していくアイディアをご紹介していきます!

離乳食初期(5~6ヵ月頃)

この頃は、まだ少量しか食べませんし、シンプルな素材のみの味でも大丈夫です。この時期のベビーフードの上手な活用方法は、野菜だしの素やとろみの素などを購入して離乳食作りの時短を図るのがおすすめです。

 離乳食中期(7~8ヵ月頃)

この時期は食べられるものも増えてきて、また偏食などの困りごとも出てくる時期です。ベースはおかゆをあげるとして、その上にトッピングのようにベビーフードを乗せて食べてもらえる量を増やすのを狙う方法もあります。

 離乳食後期(9~11ヵ月頃)

 この時期は、赤ちゃんの成長も著しく、食事での栄養摂取も重要となってきます。授乳・離乳の支援ガイドの改定前は生後9カ月ごろから鉄分が不足するとされていましたが、改定後は生後6カ月ごろから積極的に鉄分を摂るように推奨と時期が早められています。

鉄分が不足すると、発育発達遅延や運動機能・認知機能低下などの影響が出てしまうこともあるので積極的に鉄分を摂取することが勧められていますが、赤ちゃんが食べられる量で鉄分をしっかりと摂取するのはなかなか難しかったりします。そういった時に、ベビーフードを活用して摂りにくい栄養を摂取させるという方法もあります。私は市販のレバーペーストを使ったりもしていました。

離乳完了期(1歳~1歳6ヵ月頃)

この時期になると、いよいよ離乳食も終わりを迎える頃ですよね。それでもまだ大人と同じような固さや大きさは食べづらかったりするので、大人のを取り分けるときは細かく切ってあげたり、少し余分に煮て柔らかさを出してあげる必要があります。また、食べる量も増えてくるので、品数稼ぎにベビーフードを足すといった使い方もできますよ。

ベビーフードを上手に活用して楽しい離乳食期を送ろう♪

厚労省の資料でも、『離乳食作りが負担にならなければ、子育ての負担感・困難感は軽減され、食事時間が親子の楽しい時間になる可能性が高まる』と、ベビーフードへの今後の活用や離乳食への抵抗が薄れていくことを期待する文章が書かれています。

「しっかりやらなきゃ!」と意気込み過ぎず、市販のベビーフードを上手に活用して離乳食の時期を迎えていきたいですね!

監修:ラッキーインダストリーズ

ラッキーインダストリーズは創立1934年の日本で一番歴史ある抱っこひもメーカーです。長い歴史の中、多くの子育てをサポートしてきました。私たちの想いである「AMAZING LIFE WITH BABY」を元に、多岐にわたる社会貢献活動を実践しています。本コラムでの情報発信を通して豊かで実り有る子育てのサポートにつながれば幸いです。

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