産後

【部位別】すぐに始めたい!繊細な赤ちゃんのスキンケア対策 薬剤師監修

  • #薬剤師

更新日 2023/11/27

赤ちゃんの肌は、産まれてすぐからスキンケアが必要です。「そんなにすぐスキンケアをはじめてしまったら、自分で肌を保護する力が育たないかも・・・」と思っていませんか?大丈夫!そんなことはありません。赤ちゃんの肌はバリア機能が未熟なので、すぐにスキンケアをはじめることが大切です。この記事では、薬剤師であるひかりが「赤ちゃんのスキンケア」についてお伝えしていきます。赤ちゃんのすべすべの肌を守るために、参考にしてみてください。

赤ちゃんのスキンケアの基本

赤ちゃんのスキンケアは、この3つが基本です。それぞれのポイントをしっかりおさえましょう。

  • 洗浄
  • 保湿
  • 紫外線対策

洗浄

赤ちゃんをお風呂に入れるとき、注意してほしいポイントは3つあります。

  • たっぷりのボディソープの泡で洗う
  • ガーゼやタオルではなく、パパやママの手を使って洗う
  • お風呂からあがったら、やさしく肌をおさえて水分を吸い取るように拭く

まだ活発に動き回らないからといってお湯だけで洗っていませんか?皮脂汚れがとれずに毛穴が詰まってしまいますので、ボディソープを使いましょう。

赤ちゃん用のボディソープは、低刺激で全身洗えるものがほとんどです。ベビーシャンプーには、頭皮や髪の汚れをしっかり落とす洗浄成分と、髪のきしみを改善するコンディショニング成分が含まれています。赤ちゃんの間は、頭を洗うのもボディソープで十分ですが、皮脂汚れや髪のきしみが気になり始めたら、ベビーシャンプーを使ってみましょう。

ガーゼやタオルを使って赤ちゃんの肌を洗うと、どうしても肌をこすり傷つけてしまいます。パパやママの指や手のひらを使って洗うと、目で見ただけでは気づきにくい湿疹やかぶれにすぐに気づけます。ひどくなる前に見つけられるチャンスなので、ぜひ手を使って洗ってあげましょう。

お風呂からあがったら、タオルでゴシゴシしたくなりますが、肌を傷つけてしまう可能性があります。水分をタオルでおさえながら拭くように心がけましょう。

保湿

保湿は1日2回、朝のお着替えとお風呂上りに習慣づけましょう。お風呂上りは、どんどん水分が失われていくので、5分以内に保湿するように心がけてください。

保湿剤は、ローション→ミルク→クリーム→軟膏の順番に油分が多くなっています。肌の状態や季節に応じて使い分けましょう。赤ちゃんが年中使うのにおすすめなのは、ミルクタイプです。のびがよくさらりとしているので、すばやく保湿するのに適しています。

ワセリンを保湿剤として使っている人を見かけますが、ワセリン自体に保湿作用はありません。ワセリンは水をはじくので、保湿をした上に重ねぬりすると、保湿剤が流れ落ちるのを防ぎ皮膚から水分が蒸発するのも防いでくれます。乾燥のひどい部分には、保湿剤とワセリンを重ねぬりしましょう。

紫外線対策

紫外線対策も重要です。帽子や長そでで日よけを行いつつ、日焼け止めも使ってあげましょう。赤ちゃん用の肌への負担が少ない成分が含まれた日焼け止めは、簡単に落とせるようになっているものがほとんどです。忘れずにお風呂できれいに洗い流しましょう。

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赤ちゃんの体の部位別スキンケア方法

赤ちゃんの部位別スキンケア方法を解説します。意外に忘れがちなポイントもありますので、確認してみましょう。

頭は、赤ちゃんの皮膚の中で皮脂の多い部分の1つです。しかも髪の毛があるので、なかなかきれいに洗いにくいですよね。生後しばらくして皮脂の分泌が落ち着くと、逆に乾燥傾向になる場合もあります。

赤ちゃんの頭を洗う時はぬるま湯を使うのがポイントです。お湯の温度が高いと乾燥傾向になり、温度が低いと皮脂が洗い流せないからです。赤ちゃん用のボディソープの泡で洗った後は、耳の裏など洗い残しがないか確認しましょう。

ある時赤ちゃんの頭をみてみたら、うろこのようにカサカサした皮膚がついていてびっくりしたことがあるかもしれません。ほとんどの場合、これは乾燥によって皮膚がめくれている状態です。指で無理やり取ろうとすると傷つけてしまうかもしれないので、ベビーオイルをたっぷり浸したコットンでやさしくふき取ってあげるといいでしょう。

赤ちゃんの頭も、保湿を忘れずに。ローションのようにサラサラしたタイプの保湿剤を、髪の毛をかき分けながらぬってあげましょう。

顔のスキンケアで注意したいのは、口周りのミルク汚れや食べこぼし・よだれかぶれです。授乳や食事の後はきれいに洗ってあげましょう。

バリア機能が未熟な肌は、食べ物などの刺激を直接受けると、アレルギーにつながる場合もあります。肌荒れを防ぐため、食事の前に口の周りに薄くワセリンを塗って保護しておく方法もあるので、気になるときは試してみましょう。

赤ちゃんの首はシワが多く、皮膚が重なっています。口から流れてきたミルクや汗がシワにたまって、真っ赤になっているのをよくみかけます。洗っているつもりでも、洗い残しの多い部分なので、シワを丁寧に広げながら洗いましょう。

背中

赤ちゃんは、新生児の時期には背中のあせもに注意が必要です。おむつを替えるときもなかなか背中まで確認しないので、お風呂の時に気づく場合が多いようです。背中のあせも対策には、汗取りパッドがおすすめです。すぐに取り換えられるので、赤ちゃんも気持ちよく過ごせます。

お尻

おむつかぶれは痛いので、おしりふきで拭くのも嫌がって泣いてしまう赤ちゃんもいます。特に下痢をするとなかなかなおりません。まずはしっかり洗浄・保湿が大切です。おむつの中は蒸れるので、お尻をしっかり乾かしてからおむつをはかせるようにしましょう。

おしりふきには、水以外の成分も含まれており、かぶれている時にはしみる場合もあります。そんな時は、おしりふきやコットンにぬるま湯をたっぷり含ませて、水分のみで洗い流すようにお尻をふいてあげましょう。

おむつかぶれに処方される「亜鉛華軟膏」には、皮膚の炎症をおさえる作用があります。さらに、おしっこやうんちの刺激から皮膚を保護する目的もあるので、かぶれている部分にたっぷり厚めにぬりましょう。亜鉛華軟膏はオイルでふきとらないとなかなかきれいにとれません。おむつ交換の時は、表面の汚れた部分のみをおしりふきで優しくふきとるようにして、お風呂できれいに洗い流すようにしましょう。

手足

手足は、乾燥でかゆくてかいてしまいやすい部分です。皮膚をかいてしまうと、元々未熟なバリア機能がさらに壊れてしまい、外的刺激を受けやすくなります。特に手は何度も手洗いをするので、そのたびに保湿剤をぬるように心がけましょう。乾燥がひどいときには、ローションのような水分の多い保湿剤で手に水分を与えてから、クリームや軟膏を重ねぬりすると効果的です。

まとめ

 

赤ちゃんのスキンケアの基本から、部位別のスキンケアのポイントを解説してきました。毎日の生活の中でよく観察し注意してあげながら、触りたくなるような赤ちゃんのすべすべのお肌を守ってあげましょう。

監修:ラッキーインダストリーズ

ラッキーインダストリーズは創立1934年の日本で一番歴史ある抱っこひもメーカーです。長い歴史の中、多くの子育てをサポートしてきました。私たちの想いである「AMAZING LIFE WITH BABY」を元に、多岐にわたる社会貢献活動を実践しています。本コラムでの情報発信を通して豊かで実り有る子育てのサポートにつながれば幸いです。

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