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「上の子どうしよう!?」二人目の妊娠・出産に役立つ先輩ママの実例と解決策 助産師監修

  • #助産師

更新日 2024/04/15

こんにちは!助産師のユイです。これまでに新生児訪問や乳幼児健診、そして子育て支援センターなどで赤ちゃんの成長についてたくさんの相談を受けてきました。このブログでは、最新の情報とみんなの声を元にパパ・ママの心配や疑問に答えます!

今回のテーマは「二人目の妊娠・出産」です。つわりでつらくても上の子のお世話もしなきゃ…切迫早産で急に入院!どうしよう!?上の子と二人きりのときにお産が始まるかも…?初めての妊娠・出産のときよりもわかることも多いけど、二人目だからこそ大変なこともいっぱい。先輩ママたちはどのように乗り越えたのでしょうか?実例とともに制度やサービスについても知っておきましょう。このコラムを読んで、少しでも不安が解消できますように。

【先輩ママの実例】二人目の妊娠…嬉しいけど心配なこともたくさんあります!


ここでは二人目以降の妊娠・出産は、どんなことが大変だったのか先輩ママたちの実例を見てみましょう。

二人目の妊娠中に困ったこと

【つわり】

・起き上がるのがつらすぎて、上の子のお世話も相手もしてあげられなくて困った

【健診】

・健診のときに一緒に産院に行くしかなくて、かなり大変だった

コロナの影響で、妊婦健診に上の子を連れていくのが禁止になってしまった

【切迫流産・早産】

・切迫早産で自宅安静にしなきゃいけないのに抱っこをせがまれて困った

・切迫でも保育園の送り迎えを自分がやるしかなかった。保育園休ませるとさらに大変だから、何としてでも連れていくしかなかった

【妊娠中の急な入院】

一時保育に預けて健診に行ったら切迫早産でそのまま入院に。慌てて夫にお迎えを頼み、夫から保育園にお迎えの時間が予定より遅くなることを理由とともに伝えました。

・上の子と一緒に妊婦健診に行き、そのまま切迫流産で入院することに。病室は個室なのでとりあえず上の子も一緒に病室に行き、夫に急いで迎えに来てもらいました。上の子は保育園も幼稚園も行っていなかったので、慌てて一時保育を探しましたがすぐには決まらず、夫は仕事をかなり休みました。

二人目の出産で困ったこと

上の子と二人きりのときに陣痛や破水が起きてしまい困った

・上の子の保育園のお迎え時間間際に破水してしまった。夫に至急上の子のお迎えを頼んで自分は病院に行ったけれど、夫の会社は保育園から遠いので、お迎え時間に間に合わなかった

・上の子と二人きりのときに突然の強い陣痛が始まってしまい、動けなくなってしまった

二人目の産後で困ったこと

・赤ちゃんに授乳していると上の子が「ダメ!」とやめさせようとする

・上の子が構ってほしくて全然休めない

・妊娠を機に保育園に通い出したのは助かるけれど、産後すぐに送り迎えをするのが無理

【実例!】みんなの解決策!二人目以降の妊娠・出産を先輩ママはどうやって乗り切った!?

ここでは、先輩ママたちが二人目以降の妊娠・出産をどのように乗り越えたのか、実例を見てみましょう。

解決策① 夫や実家の協力

やっぱり一番多いのが「夫や実家に協力をしてもらって何とかなった」という意見です。もはや男性の育休は珍しくなくなってきているため、実家が遠方で助けが得られない場合でも夫婦で乗り越えました!というケースが増えています。旦那さんが育休を取得しない場合でも、陣痛が起きたり破水した際にはすぐにかけつけることができるよう、上司や同僚に早くからよく伝えておきましょう。

・つわりで動けないときは、実母に来てもらい上の子のことを頼んだ

・切迫早産で急な入院になってしまって、とりあえず実家の母が来てくれて、翌日に夫が会社を休んで保育園の手続きをした

・上の子を見てもらうために、二人目にして初めて里帰り出産にした

・出産に合わせて夫が育休を取得した。ずれた場合は実母に対応してもらうことに

・夫が保育園の送り迎えに行けるよう仕事の時間を調整してもらった

解決策② 一時保育やファミサポなどの行政サービスを駆使!

夫や実家などに頼るつもりでも、切迫早産など突然のトラブルにすぐに対応できるとは限りません。そんなときのために行政サービスにも目を向け、どんなサービスがあるのかを調べておきましょう。また、登録などの手続きが必要な場合は早めに済ませておきましょう。

・二人目の妊活を始めるときに一時保育を含めて保育園について調べておいたので、妊娠後に自分の体調が悪いときは一時保育をよく使いました

・切迫早産になり、自宅安静ができないなら入院と言われてしまいました。以前に念のためと思ってファミリーサポートセンター(ファミサポ)に登録していたのを思い出して、一時保育とファミサポで乗り切りました

・一時保育はとても助かりますが、切迫流産で安静が必要なときは送り迎えも不安なので、送り迎えにはファミサポを利用していました

・上の子禁止の病院だったので、健診に合わせて一時保育かファミサポを頼みました

・下の子の妊娠中に、出産を理由に保育園に預けられることを知りました。早速申請したら運よく空きがあって入園できました

解決策③ 民間のサービスを使って乗り切った人も

民間サービスは時間の制約が少なく比較的空いていることが多いため、いざというときに使いやすいかもしれません。

・一時保育やファミサポは安さが魅力的ですが、その分私が住んでいる地域は常に満員状態で、つわりや切迫で急に頼みたいときには向いていませんでした。無認可保育園(託児所)は空きが多く使いやすかったです。とても高かったのですが…

・託児所やベビーシッターの方が時間の制限が少ないので、保育園などの公的なサービスが使えないときに利用しました

解決策④ ママ友や近所の方が助けてくれたという人も

さまざまなサービスがありますが、時間の制約や、空き状況などに左右される上に、出産はいつ始まるかわかりません。サービスを利用する準備は早めに進めつつ、困ったときはママ友やご近所の方に頼った方が良い場合もあるでしょう。もちろん相手のタイミングもあるので絶対安心というわけではありませんが、「家族以外にも協力しようと思ってくれている人がいる」というだけでかなり勇気づけられるものです。

・「力になれることがあったら声をかけてね」と言ってくれていたママ友がいました。どうにかなるでしょと思っていたけれど、陣痛がきたのは夫が出張中というまさかのタイミングでした。結局母が駆けつけるまで上の子をお願いしました

・下の子を妊娠してから、私の母親世代の近所の方が「困ったときは手伝うよ」といつも言ってくれていました。結局頼むことは無かったのですが、もしものときに頼れる人がいるのは心強かったです

制度やサービスを活用して「上の子どうしよう!」を解決!!

昔と比べると、少しずつですが子育て支援の制度やサービスは充実してきました。妊娠・出産時に上の子のフォローのために役立つサービス等について知っておくと、いざというときに助かるかもしれません。

パパの育休について知ろう

育休を取得するパパもだんだんと珍しくなくなってきました。特に二人目以降の出産ではママが入院中に上の子をどうするのか、退院後には産後間もないママが子どもたち二人のお世話をするのは無理があるなど心配は尽きません。パパの育休を検討してみてはいかがでしょうか?

パパが関わる育休は以下の3種類です。

1.出生時育児休業(通称:産後パパ育休)

2.育児休業

3.パパママ育休プラス

取得のための条件もありますが、条件さえ合えばすべて取得することもできます。

※詳細はこちらをご確認ください

陣痛タクシーについて知ろう

「陣痛タクシー」とは、お産が始まって病院へ移動する際に使える専用タクシーです。陣痛が始まったり破水したりした場合、自分の運転はもちろん公共交通機関での移動も大変危険です。サービスは、ドライバーが研修を受けていたり、陣痛タクシー専用回線があったり、タクシー会社によってさまざまです。登録したら必ず利用しなければならないわけではありませんので、トラブル発生時などに慌てないために複数の会社に登録しておくと安心でしょう。また、地域に陣痛タクシーが無い場合は、一般のタクシーでも破水時に乗車可能か、営業時間などを確認しておくと安心です陣痛タクシーの電話番号は旦那さんなどとも共有し、いざというときに自分が動かなくても良いようにしておきましょう。

【陣痛タクシーの主な特徴】

・事前登録が必要

携帯番号、自宅住所、出産する病院などを登録しておけば、配車の連絡をすれば住所や病院の場所などを説明することなく送迎してもらえる会社もあります。

・陣痛タクシー専用の電話回線を使用している会社もある

専用でない場合は、悪天候の日はつながりにくいケースなども考えられます。

・24時間対応の会社もある

夜間でも対応しているのか確認しておきましょう。

・破水対策で防水シーツなどが用意されている場合もある

何が用意されているか確認しておけば、自分で用意するものを減らせるかもしれません。

・荷物運びなどで玄関先まで来てくれることもある

手助けしてくれる人がいない場合に助かります。

保育園・幼稚園の制度を調べておこう

一時保育やファミリーサポートセンター、ベビーシッターなど、いざというときに上の子を安全に預かってくれるサービスはとても重要です。緊急事態でも余裕をもって対応できるよう、あらかじめ制度について調べたり、登録などの手続きが必要な場合は済ませておきましょう。また、すでに入園しているなら出産予定日を園に知らせたり、体調次第では上の子の生活環境が変わる可能性があることなどを伝えておくと延長保育をお願いしたいときなどに話が通りやすいかもしれません。

・産前・産後の保育園利用

就業していなくても妊娠・出産を理由に保育園に入園できる自治体もあります。期間は自治体によって違いますが、出産の前後数か月程度の場合が多いです。もちろん空き状況よって使えないこともありますが、二人目以降の妊活を始めるならあらかじめ調べておくと心強いでしょう。

・一時保育

一時保育についても調べておきましょう。つわりなどでつらいときや健診などで上の子を預けることができると助かります。申請などが必要ならあらかじめ済ませておきましょう。

・ファミリーサポートセンター

ファミリーサポートセンターの利用は登録などの手続きに手間や時間がかかる自治体が少なくありません。今は使う予定が無くても、急に必要になったときのために早めに済ませておくと安心です。

・延長保育

上の子がすでに幼稚園に入園しているなら、延長保育についてあらかじめ調べておいたり、試しに使ってみたりしましょう。保育園の延長保育も、切迫早産などで安静が必要になった際などに利用可能か確認しておきましょう。

病院選びで「上の子どうしよう問題」を解決できる場合も

多くはありませんが、家族一緒に入院できる病院・助産院や、健診時に託児サービスが利用できる施設もあります。また、上の子を旦那さんや実家に任せる都合などで、計画分娩を選択できる病院もあります。もし近隣にそれらが可能な施設があるなら検討してみてはいかがでしょうか?

まとめ

いかがでしたか?「いざというとき」なんて起こらない方が良いですが、妊娠・出産は何があるかわかりません。そんなときに上の子をどうするかは、二人目以降の妊婦さんにとって大きな心配事です。どんなことにも対応できるような完璧な準備は難しいですが、できる範囲でさまざまな対策をして、安心・安全に出産に臨めるよう準備しましょう。

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本コラムを運営するラッキーインダストリーズは1934年から続く日本の抱っこ紐メーカーです。POLBAN,pittoresk,Lucky 1934ブランドを展開し、子育てをサポートしています。このコラムを通じて、さらに多くの方々の子育てを支援できれば幸いです。

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