産後

【お助け案3選!】子どもの癇癪に困ったら 保育士監修

  • #保育士

更新日 2024/07/24

元保育士のひなた葵です。子どもの癇癪に困ってはいませんか?余裕のある時ならいいけれど、急いでいる時や疲れている時に癇癪を起されてしまったらついつい怒鳴ってしまったなんてこともあるのではないかと思います。そこで、今回は私が実際に試して効果があった癇癪への対応方法を3つご紹介していきます!子どもの個性によっても異なるので絶対に効果があるとは言い切れませんが、試して頂ければ嬉しいです。

子どもはどんな時に癇癪を起こす?

そもそも子どもはどういった時に癇癪を起こしてしまうのでしょうか。よくあるパターンを見ていきましょう。

生理的な欲求での癇癪

言葉が話せるようになる前は、この生理的欲求による癇癪が多くなります。

・お腹空いた

・眠たい

・暑い、寒い

など自分の置かれている環境や状態が心地いいものでない時に、泣いたり暴れたりして不快感を示します。どうして泣いているか分からない時は、ミルクや食事の時間が空き過ぎていないかやオムツが濡れていないか、そろそろお昼寝の時間ではないかなど思いつくことをまずは試してみて、消去法で泣いている理由を探っていくといいでしょう。

社会性による理由での癇癪

1歳を過ぎて、心が少しずつ成長してくると自分の欲求が芽生えてきます。

・これが欲しい

・まだ遊びたい

・これは食べたくない

・かまってほしい

など、癇癪を起こす理由もバリエーション豊かになってきて、保護者の方も悩まされるでしょう。ただ、少しずつ言い聞かせで分かってくれるようになってくるので、コミュニケーションを上手に取りながら癇癪を起こしてしまっても、気持ちを落ち着かせるように持っていけると思います。

イヤイヤ期ってどうしてあるの?

子どもの癇癪といえばイヤイヤ期が浮かびますよね。何を言っても「イヤ!イヤ!」と言われたり、ご飯を床に投げられたり、抱っこひもの中に入ってくれなかったり…。保護者の方が困ってしまうようなケースも多々あるのではないでしょうか。

一般的にイヤイヤ期のピークは2歳頃と言われています。イヤイヤ期がやってくる理由は、環境や育て方の影響なんてことはもちろんなく、脳の前頭前野が未発達だから起こると言われています。

自分の思い通りにならない時に、大人ならぐっと我慢ができるところでも、気持ちを抑制する脳の働きがまだできていないので、うまく気持ちをコントロールできず爆発してしまうといった具合です。イヤイヤ期があるのは、脳の発達段階なので、向き合っている最中はしんどいかもしれませんが成長に必要なことです。成長と共に次第に落ち着いていくので、今だけのことと割り切ってその時期が過ぎ去るのを待つのも1つでしょう。

我が子の場合

余談ですが、今9歳になった我が子のイヤイヤ期のことを少しお話しします。うちは1歳後半ぐらいから癇癪が強くなり、時にはお店の人が眉をひそめるぐらいお店で大泣きすることもありました。何がイヤで泣いているのかサッパリ分からないことも多かったです。

子どもの癇癪につきあえる時はつきあいましたが、時間に限りがあってもう帰らないといけない時などは無理やり抱きかかえて車まで押し込んだこともあります。まだ帰りたくない!とばかりにバタバタ暴れる子どもを普通に抱っこすることもできず、横向きに抱っこして腕の中では子どもが暴れているので、「生きた魚を抱えているみたいだね」とよく言われたものです。もう嫌だとこっちが思うこともありましたが、言葉が話せるようになってきた2歳過ぎぐらいからは癇癪も次第に落ち着いていきました。

癇癪に困った時の対処方法3選

癇癪に困った時はどのように対応したらいいのでしょうか。対処方法は色々あると思いますが、自分の子や保育園などで見ていた子どもたちに効果が高かった方法を3つご紹介していきます。

心の準備をさせる

「もう帰るよ!」など、いきなり遊びをやめさせると「まだ遊ぶー!」と子どもは怒ったり泣いたりしてしまうので、「あと〇〇分したら帰るよ」と事前に予定を伝えて心の準備をさせます。私の場合、10分前ぐらいから少しずつ呼びかけを始めていました。

・あと10分で帰るよ

・あと5分ぐらいね

・あと滑り台3回滑ったら帰ろうね

などといった具合に呼びかけをしていました。

「あと1回!」みたいに子どもに言われたら、それにはつきあっていました。「本当にあと1回だけだよ」とやらせてあげたら、「もう1回」と言われても「今日はもうおしまい」と締めきったりしていました。

その日の時間の余裕に合わせて「分かった、もう1回」と回数を増やしてあげてもいいですが、余りに大幅に回数は増やさない方がいいと思います。

頼めばやらせてもらえるんだと子どもが思うと、本当に急いでいる時に言うことを聞いてあげられない時に癇癪に繋がってしまうこともあります。

気分を変えさせる

子どもが癇癪を起こしている場合、全く違うことに気を取らせて気分を変えさせることもよくしていました。

「そういえば今日あのアニメがやる日だっけ?」

「明日の保育園って持ち物何がいるんだっけ?」

など、なるべく普通のトーンで全然違うことを話しかけていました。そうすると、気分が変わって落ち着いてくれる時もありましたし、効果がない時ももちろんありました。例え効果がなくてもめげずにまた違う話題を振ったりしていくうちに、「それは〇〇だよ」などと答えてくれて、それをきっかけに癇癪が落ち着くことも多かったので使える手かもしれません。

ポイントは相手の癇癪に乗ってこちらも怒ったり慌てたりするのではなく、あくまで平常運転を装うことです。

子どもの気持ちを受け止める

子どもが癇癪を起こしていたら「そうだよね、嫌だよね」「まだやりたかったよね」など、子どもの気持ちに寄り添ってあげると、子どもも安心感を覚えます。子どもがやるせないと思っていることにこちらも心を寄せて「本当だよね。それはひどいよね」と共感して一緒に怒っているような様子を見せると、子どもも「そうだそうだ」と段々と気持ちを落ち着かせてくれることも多かったです。

本当に自分の気持ちを分かって、同じように思ってくれているんだなと子どもに伝わるようにオーバー気味に共感するのもポイントかもしれません。

子どもの癇癪への対応方法に正解はない!

今回、挙げたこと以外にも癇癪への対応方法はたくさんあると思います。コツは心の準備をさせて不満を抱きにくくさせることと、子どもが不満に感じたら寄り添って理解してあげることです。それでもどうにもならない時は、気持ちをそのことから逸らせるのも1つの手です。

これをしたら絶対に癇癪が収まるという方法がないのと一緒で、癇癪への対応方法に正解はありません。「こうしたらいいかな?」と試行錯誤していくことも親子の繋がりを深めていくことだと思うので、子どもの癇癪は一時的なものと割り切りながら、今をやり過ごすために、その日に効果のありそうな対処方法を試してみてください。

子どもと向き合い過ぎて疲れてしまったら、自分の時間を作るなど工夫をして上手にリフレッシュして、この時期を乗り切っていきましょう!

監修:ラッキーインダストリーズ

ラッキーインダストリーズは創立1934年の日本で一番歴史ある抱っこひもメーカーです。長い歴史の中、多くの子育てをサポートしてきました。私たちの想いである「AMAZING LIFE WITH BABY」を元に、様々な社会貢献活動に取り組んでいます。本コラムでの情報発信を通して豊かで実り有る子育てのサポートにつながれば幸いです。

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