産後

【実例レシピ付き】幼児食の時期を上手に乗り切る4つのポイント 食育インストラクター監修

  • #食育インストラクター

更新日 2023/08/29

元保育士のひなた葵です。今回のテーマは、食の好みが出てきて偏食や食べムラに悩まされることもある幼児食についてお話ししていきます。私も娘がこのぐらいの時期から偏食になり、日々悩んで、何とかしたい一心で食育インストラクターの資格を取得したので、その知識と実体験を混ぜて、分かりやすくお話ししていこうと思います。同じように幼児食の進め方に悩む方のお力に少しでもなれたら幸いです。

幼児食とは?

離乳食が終わっても、いきなり幼児は大人と同じものが食べられるわけではありません。まだまだ噛む力や消化能力も弱いので、食べやすい大きさや形にして食事を提供する必要があります。幼児食も大人と同じ食事を食べられるようになるための準備食です。幼児の発達に合わせた食事を提供することで、心身の健やかな成長を促していきましょう。

幼児食の3つの時期

幼児食と言っても、同じ形状のものをあげるのではなく、成長段階によって提供する食事の形は変わっていきます。一般的に幼児食は以下の3つの時期に分けられます。

 

こちらは、あくまで目安なので、幼児の歯の生え具合などで、用意する食事の形状を変えていきましょう。 

幼児食の押さえておきたい4つのポイント

幼児食を進めていくうえで、知っておきたいことを4つ挙げてまとめていきます。

味付けは大人の2分の1から3分の2程度が目安

幼児食は大人よりも味付けを薄味にします。大人と比べ、幼児は味覚が敏感なので、大人が食べて薄いと感じるぐらいの濃さで充分です。日本人は塩分を摂り過ぎている傾向があると言われているので、これを機会に大人も薄味を心掛けていくのもよいでしょう。

おやつも食事の一部

幼児はまだ胃が小さいので1度に量が食べられません。母乳やミルクを卒業すると、食事からしか栄養が摂れないので、おやつを補食と考えて3回の食事では摂り切れない栄養素を補うように、1日1~2回あげるようにしていきます。

おやつの内容は、

・おにぎり

・バナナ

・ふかしイモ

・蒸しパン

などがおすすめです。手軽にエネルギーが摂れる炭水化物を保育園などでも、おやつとして出すことが多いです。食事との間隔が2時間以上は開けたいので、食事の時間に影響しないタイミングであげるようにしていきます。必ずおやつをあげないといけないわけでもないので、幼児の様子に合わせて加減をしていきます。

補食とはいえ、たまにはお菓子やアイスなどを食べたがる時もありますよね。そういった時はそれをおやつにする時があってももちろんいいでしょう。ただ、糖分や塩分の摂り過ぎにならないよう、アイスはお出かけした時だけなど、メリハリをつけた内容になるように意識するのがポイントです。

生活に食育を取り入れる

この時期の食事は身体の発達以外に心の成長を促す役割も持っています。小さい頃に覚えた食生活は大人になってからも影響するとされています。“食育”と聞くと難しいイメージがありますが、一緒にスーパーの野菜コーナーを見てみたり、子どもでもできるサラダなどの簡単な調理を一緒にしたり、ベランダ菜園などで野菜が育っていく過程を親子で観察してみるのも立派な食育です。食事は、私たちの身体や心を整える大切な役割を担っていることを小さな頃から伝えていきたいところです。最近では保育園や幼稚園でも食育を取り入れて、子どもたちに食事の指導をしているところも増えてきています。

いつまでも柔らかいものばかりでもダメ

赤ちゃんや幼児はまだ顎の力も弱く、歯も生え揃っていないことから大人と同じ固さのものは食べられません。しかし、いつまでも柔らかいものをあげていては、噛む力が育ちませんよね。2歳頃を目処に、少しずつ固いものを食べることにも挑戦していきましょう。

例えば、

・野菜を細かく切らず、スティック状にして噛み切らせる

・りんごはくし切りにしてみる

などです。

噛むことで、ポリポリ、シャキシャキと音がすることを教え、噛む楽しさを親子で感じながら食べる練習を進めてみてはいかがでしょうか。うまく噛めない幼児は、そのまま食材を丸のみしてしまうこともあるので、横で「モグモグだよ」などと声掛けをして見守ってあげてください。

幼児食に起こりがちな悩み

幼児食によくありがちな悩みはどのようなものが多いのかというと、

・食べムラがある

・小食

・嫌いな食材が出てくる

・遊び食べをする

などがあります。

解決策は一概には言えませんが、テレビなどを消して食事に集中できる環境を整えてあげるといいでしょう。それでも、この時期は食べムラや遊び食べをしてしまうことも多いです。そういう時に、「早く食べて」などと横で付き合っていると、親子共にしんどくなってしまいますよね。「食事は30分以内」など時間を区切って、その時間が過ぎたらだらだらと食べさせずにそこで区切りをつけていきます。メリハリをつけて、食事のリズムや生活リズムを整えていきましょう。

苦手な食材は離乳食と同様に、無理に食べさせる必要はありません。ただ、今がダメでも成長と共に食べられるようになることはあるので、「この子はこれが食べられない」と決めつけずに、また時期が過ぎたら食卓に並べてみるなど、適度な距離感で苦手な食材とも向き合っていけたらいいですね。

野菜嫌いな子でも食べられる幼児食レシピ

何をしても野菜を食べてくれない!そんな時もあると思います。保健師さんに相談したら「今はそういう時期かもしれない。野菜ジュースを飲んでもらえばいい」と慰めてもらったこともありました。それでも親としては何とか野菜を少しでも食べてほしいところです。そこでおすすめなのが野菜パウダーです。野菜を粉末状にしてあり、そこまで匂いも気になりません。私はこの野菜パウダーを活用してほうれん草やカボチャ、人参などを子どもに食べてもらっていました。今回はほうれん草パウダーを使ってパンケーキを作るレシピをご紹介します。

☆ほうれん草パンケーキ

<材料>

ホットケーキミックス 200g

卵 1個

牛乳 140ml

ほうれん草パウダー 大さじ1杯弱

<作り方>

①材料を全て加えてよく混ぜる

②フライパンにサラダ油を敷き、生地を流し入れて焼く

③表面がぷつぷつとしてきたら裏返し、火が通ったら完成

このように普段作るパンケーキに野菜パウダーを加えるだけです。簡単に野菜の栄養が摂れるので、朝ご飯やおやつにぴったりです。小さく丸く焼いて、そのまま手づかみでパクパク食べをしてもらうのもいいですよ。

まとめ

離乳食を終え、大人と同じ食事に移行する途中にある幼児食は、様々な悩みが出てくる頃です。遊び食べは、自分で食べられるようになったからこその悩みではないでしょうか。つまり、成長をしているから出てくる悩みというわけです。また次の成長段階に入れば、このような悩みも解消されていくので、完璧を求め過ぎずに、程よく肩の力を抜いて、幼児食の過程を迎えて頂けたらと思います。

監修:ラッキーインダストリーズ

ラッキーインダストリーズは創立1934年の日本で一番歴史ある抱っこひもメーカーです。長い歴史の中、多くの子育てをサポートしてきました。私たちの想いである「AMAZING LIFE WITH BABY」を元に、多岐にわたる社会貢献活動を実践しています。本コラムでの情報発信を通して豊かで実り有る子育てのサポートにつながれば幸いです。

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