赤ちゃんが産まれて大変なことの1つが寝かしつけ。その寝かしつけも「ネントレしたほうがいい」「抱っこしていると抱っこ癖がつく」などと言われたりして、悩んでしまうことも多いのではないでしょうか?
「抱っこ紐を使って寝かしつけてもいいの?」「いつまでしていいの?」「抱っこ紐なしで寝られるようにするにはどうすれば?」この記事では、そんな疑問に乳幼児睡眠の専門家ねんねママがお答えしていきます。
抱っこ紐で寝かしつけしてもいい?
「抱っこ紐で寝かしつけをしていると癖がついてしまう」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。だからこそ、抱っこ紐で寝かせないことが大事と思っていらっしゃる方も多いのですが、そんなことはありません。もっとも大事なのは持続可能な子育てスタイルであること。ママやパパが無理をして、続けられない子育てになってしまうようでは元も子もありません。そのためには、便利なものをうまく活用することも大事だと考えています。
抱っこ紐は寝かしつけをラクにしてくれるアイテムの1つ。私自身、新生児期から3ヶ月くらいまでは特に助けられました。新生児の頃からお昼寝で大変お世話になったのが生後14日から使用できる「ネンネラテ」です。自分で上手に寝られるようになるまでの間は、かなりの時間をネンネラテの中で寝かせていました。
抱っこ紐で寝かせると癖になるのでは?
抱っこ紐を使って寝かせていると、赤ちゃん自身が「自分の寝るところが抱っこ紐の中」と覚えてしまうのでは?というのがみなさんの恐れているポイントかと思います。たしかにそう思ってしまう可能性は0ではありません。ですが、ポイントを押さえればそれを防ぐことも可能です。そのポイントとは、すべてのタイミングで抱っこ紐で寝かせていないことです。
日中も夜も、全てのタイミングにおいて抱っこ紐で寝かせていた場合、赤ちゃんは「寝るときは抱っこ紐に入るものだ」と覚えてしまうかもしれません。しかし、“就寝時や朝寝のときは使わない”などルールを決めて活用していただく分には、抱っこ紐以外で寝る方法も身につけていくことができますので、「抱っこ紐以外では寝られない」などと強い癖がついてしまうことは避けられます。使わないと決めたタイミングに関しては、素手の抱っこで寝かせたり、トントンで寝かせたりするなど練習をしていくと良いでしょう。
すべてのタイミングで抱っこをしないように、と練習されている方もいらっしゃり、その心がけや努力は素晴らしいものだと思います。しかし一方で、「毎回30分で起きてしまうから寝不足で眠そうにしている」「1日中ずっと寝かしつけをしていて鬱々とする」などというご相談をお受けすることも多いのが事実。そういった場合は、抱っこ紐をうまく活用して「ねんねの練習をする時間」と「抱っこ紐でぐっすり寝かせて睡眠を稼ぐ時間」と分けることを推奨しています。リビングで抱っこ紐で寝てくれていれば、スマホを触ったり本を読んだりなど自分の時間を少しでも確保することにつながるのではないかと思います。
抱っこ紐での寝かしつけ、卒業を考えるタイミング
何歳になったら抱っこ紐での寝かしつけをやめなくてはいけない、などと決まりがあるわけではありません。ママやパパがそのスタイルが楽であり、それによる夜泣きなどの影響もなく、継続していけると思うのであれば問題はありません。一方で起きやすい問題というのがあります。それが「赤ちゃんが重くて肩や腰が痛くなる」「寝かせてもすぐ泣いて起きてしまう」という2点です。
ある程度成長してくると赤ちゃんが重くなってくるため、抱っこでの寝かしつけは肩や腰の負担が大きくなります。すると毎日何十分も抱っこして寝かしつけをすることが続けられない、と感じることも増えてくるでしょう。そのように感じてきたら、もしくはそうなることを避けたいと感じるのであれば、卒業を考えるタイミングかと思います。
もう1つ泣いて起きてしまう問題もあります。ぐっすり寝続けられずに泣いてしまう原因は様々なのですが、その1つに「抱っこして寝かせてもらったのに気づいたら布団におろされている」という環境変化があります。環境が変わっていても気にせず寝続けてくれるお子さんもいらっしゃる一方で、そういった変化に敏感に気づいて泣いてしまうお子さんもいます。そういったお子さんの場合、せっかく寝かせても30分や1時間後に泣いてしまったりすることが考えられます。そのように短い間隔で起きてしまうことに悩ませられるようになってくると、抱っこ紐での寝かしつけの卒業を考えるタイミングになるでしょう。
抱っこ紐での寝かしつけ、卒業方法
抱っこ紐での寝かしつけを卒業するための3つのステップをご紹介します。
①抱っこ紐は使わないと伝える
まずは赤ちゃんにきちんと説明をします。相手がどんなに小さい赤ちゃんであっても、言葉とジェスチャーで説明をするのは大事です。なぜ、いつから、抱っこ紐での寝かしつけをやめるのか、代わりにどうやって寝ていくのか、どのシーンであればまだ抱っこ紐で寝ていてもいいのか、できる限りしっかり説明をしましょう。
②素手で抱っこしておろす
説明をして、練習を始める予告をしたら、いよいよ練習をはじめます。抱っこ紐を使わないことを再度説明し、まずは寝床(ベッド・布団など)に置きます。泣いてしまうようであれば素手で抱き上げて、揺らしたり歌を歌ったりお子さんが落ち着きやすい方法であやしてください。少し落ち着いたところで再度寝床に着地させ、トントンなど背中をつけた状態で寝ることを促してみましょう。2-3分様子をみてまだ大きく泣くようであれば、再度素手で抱っこをしてあやして置く…というのを繰り返します。
2-3回繰り返しても寝られないようであれば、素手で抱っこをしたまま寝かせて構いません。まずは「抱っこ紐を使わない」「泣いても抱っこ紐は出てこない」という新しい習慣に慣れてもらうことを目的としましょう。
③最初から抱っこをやめる
素手の抱っこからおりて寝ることに慣れてきたら、今度はできるだけ抱っこの時間を減らしていきましょう。寝床に置いた状態で見守る時間を長くし、抱き上げる時間を短くして練習していきます。何ヶ月までにできるようにならなくてはいけない!などとタイムリミットがあるものでもないので、無理なく続けられるペースで取り組んでみてください。
抱っこ紐ねんねの卒業方法については、ネンネラテの商品ページでも動画で詳しく紹介していますので、よかったらご覧ください。
https://luckybabystore.jp/products/nennelatte
子育ては勉強すればするほど「こうしてはいけない」などの情報にも触れることが多く、自分を追い込んでしまいがちですよね。でもママやパパが追い詰められてしまっては元も子もないのです。育児が笑顔で楽しく継続できるように、頼れるものに頼っていきましょうね!
乳幼児睡眠コンサルタント。自身が夜泣きに悩んだ経験から国内外の乳幼児睡眠に関する資格を取得。0〜3歳モンテッソーリ教師資格保持。YouTube「寝かしつけ専門学校ねんねママチャンネル」やInstagramなどで発信を続け、2022年現在、SNSの総フォロワーは15万人超。運営する「寝かしつけ強化クラス」では月間200問以上の睡眠に関する質問回答を行っている。著書に『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』(青春出版社)がある。https://mominess.com/
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