産後

【赤ちゃんに掛け布団は危険?】安全な睡眠を守る正しい寒さ対策を解説 睡眠コンサルタント監修

  • #乳幼児睡眠コンサルタント

更新日 2025/12/17

気温が下がってくると、赤ちゃんが風邪をひかないか心配になる方も増えますよね。寝ている赤ちゃんの様子を見て「寒そう」と感じたら、暖かい布団をかけてあげたくなるのは親としては自然なことだと思います。でも実は、それが危険に繋がってしまうこともあるのです。
なぜ掛け布団は危ないのか、そして赤ちゃんを安全に温める正しい寒さ対策について乳幼児睡眠の専門家であるねんねママが解説していきます。

掛け布団が危険な理由

理由①:窒息リスク

掛け布団が危険な理由の最も大きな要素は窒息のリスクがあることです。赤ちゃんは大人と違って筋肉や骨の発達も未熟で、苦しかったら体勢を変えたり、顔にかかった布団を払い除けたりする力が十分ではありません。

寝返りをしたときに顔が布団に埋もれてしまったり、モゾモゾと回転している間に掛け布団の中に顔を突っ込んでいってしまったりすると窒息の危険につながります。

少なくとも0歳のうちは掛け布団をかけないことが推奨されます。

理由②:過度な体温上昇

赤ちゃんは体温調節機能が未発達のため、周りの温度に左右されて体温が上がったり下がったりしやすいという特徴があります。

厚手の布団をかけていたり、ぐるぐる巻きになっていたりすると体温が上昇し続けてしまうことも考えられます。こうした過度な体温上昇は、乳幼児突然死症候群(SIDS)を引き起こす原因の1つとも言われています。

上記のような危険もあり、そして寝相が悪くなりがちな小さいお子さんに関してはかけていても剥いでしまうということも十分に考えられるため、掛け布団で防寒という方法は少なくとも0歳のうちは推奨できないのです。

近年ではこども家庭庁からも掛け布団の代わりに、服装等で温度調整を」と発信されるようになりました。日本国外でも同様の規制が一般的で、例えばアメリカでは1歳未満は掛け布団や枕、ぬいぐるみなどを寝床に置くのはNGと小児科学会が発信しています。他にもイギリスでも、掛け布団でなくスリーパーを推奨するとNHS(国民保健サービス)が伝えています。

専門家おすすめ!冬の寒さ対策

では、掛け布団を使わずにどうやって赤ちゃんを寒さから守ってあげれば良いのでしょうか?おすすめの対策をご紹介します。

①適切な室温管理

赤ちゃんの快適な睡眠環境を整えるために、まず大切なのが室温管理です。

冬の推奨室温は18〜20℃。暖房器具を使用して暖かさをキープすることを推奨します。電気代は気になるところではありますが、赤ちゃんの快適な睡眠のために環境を整えてあげていただければと思います。

②湿度管理

室温と合わせて大切なのが湿度管理です。推奨湿度は40〜60%です。

冬は乾燥しやすい季節。乾燥で喉がガラガラになってしまうと、粘膜のバリア機能が落ちてウイルスからの攻撃を受けやすくなり、風邪を引きやすくなってしまいます。

加湿器を使用して、適切な湿度を維持するようにしましょう。

③服装の調整

温めすぎは過度な体温上昇を招いて危険を伴う、ということは先ほどご紹介しましたが、もちろん寒すぎても睡眠の質を下げる要因になるので快適な服装を心がけましょう。

<室温と服装のめやす>

【室温18〜19度】

  • 肌着(タンクトップ/半袖)
  • 長袖パジャマ(キルティングなど)
  • スリーパー(フリースなど)

【室温20〜21度】

  • 肌着(タンクトップ/半袖)
  • 長袖パジャマ(綿〜キルティングなど)
  • スリーパー(6重ガーゼなど)

スリーパーとは?

室温と服装のめやすに「スリーパー」という言葉が出ましたが、ご存知でしょうか?

スリーパーとは、ベストのような形をした「着るお布団」のことを指します。袖がついているもの、ついていないものなど形は様々ですが、いずれも着るタイプなので掛け布団と違って、寝返りしても脱げず、顔にかかって窒息するリスクもありません。

スリーパーにはさまざまな素材があります。

袖の長さ:ノースリーブ・半袖・長袖

素材:綿(ガーゼ)・タオル・フリース・中綿入り

オールシーズン使える基本の形はノースリーブ×綿(ガーゼ)のもので、6重ガーゼなどが主流です。

1点注意は、サイズが大きすぎるとせっかくスリーパーを着せていても顔まで捲り上がってきてしまうことがあるため、股部分にスナップボタンがついていたり、サイズ調整がしやすいものを選びましょう。

安全にぐっすり眠れますように

大人よりちょっぴり暑がりな赤ちゃんたち。大人の感覚で「布団をかけないと寒いから!」と行動するのではなく、そのリスクも頭に入れて選択をしていただけますと幸いです。

もしかすると祖父母世代から「もっと着せて」「布団をかけてあげて」と言われることもあるかもしれません。でも、時代とともに育児の常識は変わってきています。正しい知識を共有して、コミュニケーションを大切にしながら、赤ちゃんの安全を守っていきましょう。

監修:ねんねママ

乳幼児育児アドバイザー。小児スリープコンサルタント。0-3歳モンテッソーリ教師。
YouTube「ねんねママのもっとラクする子育て情報局」やInstagramなどで乳幼児の育児に関する発信を続け、2025年現在、SNSの総フォロワーは約20万人。
TVやラジオなどメディア出演、新聞の育児コラムや育児雑誌にも掲載実績あり。
著書『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』『〇✕ですぐわかる!ねんねのお悩み消えちゃう本』(ともに青春出版社)

ラッキーインダストリーズについて

本コラムを運営するラッキーインダストリーズは1934年から続く日本の抱っこ紐メーカーです。POLBAN,pittoresk,Lucky 1934ブランドを展開し、子育てをサポートしています。このコラムを通じて、さらに多くの方々の子育てを支援できれば幸いです。

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