赤ちゃんが生まれたらおうちに欠かせなくなってくるのがおもちゃ。
知育玩具、ブロック、パズル…お店にはたくさんのおもちゃが並んでいて、どれを選べば良いのだろう?知育玩具を選んだ方が良いのだろうか?と疑問に思われたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
たしかにおもちゃは子どもの脳と身体能力を伸ばすためにとても大事な役割を担っています。“知育に結び付けられる”という視点での選び方も大切なことの1つではありますが、実はおもちゃ選び以上に大切なのが「親の関わり方」なのです。
今回は0-3歳モンテッソーリ教師であるねんねママが、おもちゃが子どもに与える影響と、遊びの中で育つ力、そしてその力を最大限に伸ばすための親の関わり方について解説していきます。
もくじ
おもちゃが子どもに与える影響

おもちゃはそのイメージの通り遊び道具ではあるのですが、その 担う役割は単なる遊び道具だけではありません。子どもが脳や身体を発達させるために大切な役割を担っています。
例えば
- おもちゃを触って、形や質感を学ぶ
- 組み立てて、空間認識力を育てる
- 試行錯誤して、問題解決能力を身につける
- 身体を動かして、運動能力と脳の発達を促す
といったようにおもちゃを通じて子どもは大切な経験をする機会を得ているのです。
モンテッソーリ教育の中では「おもちゃ」という考え方はせず、「教具」という呼び方をするのですが、まさに“教える道具”であると考えます。
つまり、おもちゃは子どもが自分の力で成長していくための大切な「教材」なのです。
おすすめのおもちゃのタイプ

おもちゃには大きく分けて2つのタイプがあります。
①決まった遊び方があるおもちゃ(クローズエンドトイ)
ボタンを押すと音が鳴る、電池で動くロボット、特定の形に組み立てるブロック、といったようなタイプのもの。
これらは遊び方が限定されるため、子どもにとってわかりやすく、特定の能力を鍛えるのには向いているものの、試行錯誤の過程は取りづらく、また遊び方も単一だから短期間で飽きやすい傾向があります。
②自由度の高いおもちゃ(オープンエンドトイ)
積み木、ブロック、粘土など特定のゴールがなく自分で創造して使うタイプのおもちゃ。おもちゃとして販売されているものだけでなく、フェルトボールや画用紙、落ち葉、石など生活用品や自然のものなどもこれに含まれます。
こうしたタイプのおもちゃは遊び方が決まっていないがゆえに遊び方がわからないと集中できない子も出てしまうかもしれませんが、一方で子ども自身が遊び方を発見できると様々な遊び方で工夫をして、創造力を発揮して楽しむことができます。特定のゴールを持たないため、成長に合わせて遊び方も変化して長く使えるのが特徴です。
モンテッソーリ教育では、この自由度の高いおもちゃを重視しています。なぜなら、子ども自身が考え、工夫し、試行錯誤する経験こそが、子どもの力を伸ばしていくからです。遊んで、また考えて、また作って壊して、また考えて…と繰り返していくことで力が育まれます。
遊びの中で育つ3つの力

おもちゃを使った遊びの中で、子どもはさまざまな力を育てていきます。特に大切なのが、自己肯定感・集中力・想像力の3つです。
①自己肯定感
自己肯定感とは、「自分はありのままで大丈夫」「自分はできる」と思える心の土台のことを指します。
おもちゃで遊ぶ中で試行錯誤して成功した体験、失敗してもやり直してなんとか達成できた経験などがその力を作ります。
大切なのは「自分の力でできた」と子ども自身が感じることです。
親が手伝いすぎてしまうと「自分の力でできた」という実感を得られません。だからこそ、試行錯誤できるおもちゃと、子どもが助けを求めてくるまでは見守る親の姿勢が大切です。
②集中力
集中力は、将来の学習意欲や仕事への取り組み方にも影響する大切な力です。
おもちゃで遊び、手指の先や身体を動かすことに夢中になって時間を忘れるほど集中している状態を味わうと、“集中する”という状態が体感できるようになります。
まずは好きなことに集中し、それができるようになることで好きでないこと(例えば後々の勉強など)にも集中ができるようになるのです。好きなことに集中する習慣がないと、その力が発揮しづらくなってしまう可能性もあります。
集中している時に邪魔をしないことも大切です。「わぁよくできてるね〜上手だね〜」と声をかけたくなることもありますが、一呼吸待って子どもの様子を観察してみてください。子どもが親のほうを見ていない時は声をかけるのを待ちましょう。「ママ?見て!」などとこちらを向いてきた時には、「見ていたよ〜高く詰めたね!」「よくこんなに並べたね〜!」などと声をかけてあげてくださいね。
③想像力
想像力とも創造力とも表現できますが、ここでは新しいアイデアを生み出したり、柔軟に考えたりする力を指しています。
積み木やブロック、粘土、毛糸やフェルトボール、木材や石、落ち葉などを何かに見立てておままごとをしたりお店屋さんごっこをしたりする遊びの中で育まれていきます。
説明書通りに作れば完成できるようなおもちゃではなく、どう遊んでもいいルールのないおもちゃや「おもちゃ」というカテゴリーでは括れないような手芸用品やキッチン用品、自然のものなどで遊ぶ中で身につけることが期待できます。
力を伸ばすために大切な親の関わり方

どんなに良いおもちゃでも、親の関わり方次第で子どもの力を育めるかどうかはかわってきます。理想的な関わり方についてお伝えをしておきます。
子どもの力を伸ばすために、親が心がけたいのは以下の3つです。
①見守る
すぐに手を出さず、正解を教えたり誘導したりせず、子どもが試行錯誤するのを見守りましょう。例え子どもがやり方につまずいていたとしても、助けを求めてくるまでは見守っていてください。
②待つ
集中している時は邪魔をせず待ちます。例え失敗をしてしまったとしても焦って正解を教えず待って、子どもが自分で試行錯誤する時間を作ってあげましょう。それが達成感や「自分はできる」という自己肯定感につながります。
③認める
結果よりも過程を褒め、失敗をしても怒ったり呆れたりせず、チャレンジしたことを認めましょう。「すごい」「天才」などとアバウトな褒め方ではなく、具体的にどこをどう工夫したのがよかったのか、どんな点が素晴らしいと感じたのかを伝えてください。
こうした関わり方が子どもの力を育む土台となります。
理想的なおもちゃ「MODU」
決まったゴールがなく自由な遊び方ができて、子どもの力を伸ばすことに貢献する具体的なおもちゃをご紹介します。それが「MODU」です。
MODUは、デンマーク・コペンハーゲン発の組み立て式ブロック玩具です。ブロックやバー、タイヤなどを組み合わせて、手押し車や木馬、シーソーや階段、キッチンなどあらゆるものを創造することができます。同じパーツを使って作れるものの幅の広さに驚かされます。
生後6ヶ月から6歳まで長く使えるのが大きな特徴です。個人の体感としては、もっと大きくなっても楽しく遊べると思います。
組み立て、遊んで、分解して、また新しいものを考えて組み立てて…と繰り返して遊べるため、子どもの創造力を育み、また新しい運動(全身運動や指先の運動)を促して力を伸ばすサポートができます。
子どもはこうした正解やゴールのない遊びの中で、自分の力で成長していきます。「想像して、組み立てて、遊んで」という遊びの輪を、子ども自身が回し続けられる環境が作れるMODUは大人が遊んでも楽しいおもちゃでおすすめです。
一言で「おもちゃ」と言っても様々。力を育めるものを積極的に選んでみてください。
そして、そのおもちゃでの遊び方に大人がどうやって関わるか、ぜひ意識できる時にはお子さんが成長できる接し方を意識してみながら(いつもやっていると疲れるので意識できる時だけでOK!)お子さんと遊んでみてくださいね。

監修:ねんねママ
乳幼児育児アドバイザー。小児スリープコンサルタント。0-3歳モンテッソーリ教師。
YouTube「ねんねママのもっとラクする子育て情報局」やInstagramなどで乳幼児の育児に関する発信を続け、2025年現在、SNSの総フォロワーは約20万人。
TVやラジオなどメディア出演、新聞の育児コラムや育児雑誌にも掲載実績あり。
著書『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』『〇✕ですぐわかる!ねんねのお悩み消えちゃう本』(ともに青春出版社)
ラッキーインダストリーズについて
本コラムを運営するラッキーインダストリーズは1934年から続く日本の抱っこ紐メーカーです。POLBAN,pittoresk,Lucky 1934ブランドを展開し、子育てをサポートしています。このコラムを通じて、さらに多くの方々の子育てを支援できれば幸いです。

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