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【赤ちゃんが急に寝なくなる理由は睡眠退行?】夜泣きが増える時期の対処法 睡眠コンサルタント監修

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更新日 2025/09/04

「この前まで良く寝てくれていた赤ちゃんが、急に寝なくなった!」「夜泣きが急激に悪化して何度も起きるようになった!」そんな経験をされたことがある方、いらっしゃいませんか?

特に何も変えていないのに、突然今までの方法では寝てくれなくなったり、夜中に何度も起きるようになったりして、「私のやり方が悪いのかな?」「寝るのが下手になってしまった?」と不安に思うママやパパも多いかもしれません。

もしかするとそれは「睡眠退行」と呼ばれる現象かもしれません。赤ちゃんが突然うまく寝られなくなる睡眠退行について、乳幼児睡眠の専門家ねんねママが詳しく解説していきます。

睡眠退行とは?いつから始まりやすい?

睡眠退行」とは、赤ちゃんの急成長に伴って睡眠が乱れる時期を指します。「退行」という単語が使われているために「後ろに下がっているということ?」と思われてしまうかもしれませんが、その反対で成長に伴って起こることです。
睡眠退行の時期は寝ぐずりや夜泣きがこれまで以上に増えたり、これまで順調に寝ていた子も急に寝づらくなったり、起きる回数が増えたりします。
似たような現象で「メンタルリープ」と呼ばれるものもあります。メンタルリープは出産予定日からの週数で何週目に来るかが決まっていて、20ヶ月までの間に10回起こるとされています。

睡眠退行が起こりやすい時期は生後4ヶ月ごろ、6ヶ月ごろ、8ヶ月ごろ、11ヶ月ごろ、1歳半ごろと言われています(個人差があります)。
時期になると必ず起こるものではなく、特に感じることがないまま通り過ぎることもあります。思い当たる変化などが何もないのに、急に睡眠トラブルが起こるようになった時は、睡眠退行という言葉を思い出して考えてみても良いでしょう。
ただし、「きっと睡眠退行だ」と思い込んでしまって、睡眠のスケジュールや環境が眠りを妨げてしまう要因になっていることに気づかないこともあるので、そうした安眠の土台になる部分に課題がないかは確認をしておくことを推奨します。

睡眠退行で困った時の対策

睡眠退行を瞬時に終わらせる対策、というのは残念ながらありません。なぜなら、成長に伴って起こっていることなので、起こること自体を避けたり、縮めたりすることは難しいのです。

しかし、この「睡眠退行」という現象があることを知っていることが、その後の睡眠トラブルを防ぐために最も重要な対策だということはできます。知らないが故に「なんで急に寝てくれなくなったんだろう?」「あれがいけないのかな?こうやって寝かせてみようかな?」などと手を替え品を替え対応することによって、寝かしつけのクセをつけてしまう…ということになりかねないためです(例:授乳しないと寝てくれない)。

「今は成長に伴って乱れる時期の可能性があるのだ」と知っているだけで、一歩も二歩も前進できるのです。

そして、先に記述したように「安眠の土台になる部分に課題がないか」確認をしてみましょう。

①連続で長く起きすぎないようにする

特に0歳の赤ちゃんが寝ぐずりをするのは、疲れすぎが原因のことが多いのです。疲れすぎると脳が興奮状態になってしまって、眠いのにうまく寝られない現象が起こりがちです。

月齢別の起きていられる時間と1日に必要な昼寝時間の目安は以下の通りです。


※個人差があります

眠くてぐずっているのではないか?疲れすぎてはいないか?とチェックするようにしてみてください。

②寝ついた時と同じ環境をキープする

大人でも赤ちゃんでも、夜中にずっと深く眠っているわけではありません。眠りが浅くなったり(レム睡眠)、深くなったり(ノンレム睡眠)波のような睡眠サイクルを繰り返しています。

その睡眠サイクルの切れ目では、大人も子どもも少し覚醒しています。大人であれば無意識にエアコンを調節したり、布団を着たりはいだりして、起きたことを覚えていないまま眠りにつくことができます。しかし、赤ちゃんの場合はそうもいきません。少し目が開いたときに、寝ついた時と環境が変わっているとびっくりして起きてしまいやすくなります。

環境変化の例:

  • 抱っこされていたのに、布団に置かれている
  • ついていたはずの電気が消されている
  • リビングで寝かしつけられたはずなのに、寝室にいる

これを解決するためには、できるだけ同じ状態を継続できるように寝かせることがコツになります。
しかし「抱っこじゃないと寝ない!」と泣くなどと難しいことも多々あるかとは思います。その場合は抱っこから降りて寝る練習をしていくのが推奨ではありますが、朝寝だけ練習→昼以降は抱っこのまま寝る、など無理のない範囲で試してみてください。

③眠りを妨げる要因がないか確認する

私たち親が子どものために良かれと思ってやっていることが、実は寝つきを妨げてしまっている…ということは少なくありません。ぜひ今一度確認をして、思い当たる節があれば改善してみてください。

寝つきを妨げる例:

  • 寝室に豆電球などライトがついている→消灯または直接光源が目に入らないように足元などに薄暗くつける
  • 冷えすぎないようにクーラーを弱めにしている→赤ちゃんは大人よりも暑がりなので少し涼し目くらいにする
  • オルゴールを流しっぱなしにする→曲が気になって寝つきづらくしているかもしれないので消してみる/ホワイトノイズに変更してみる
  • 靴下を履かせる→足から放熱できるようにするため脱がせる

安心して眠れるようにするために

赤ちゃんは新しくできるようになることが増えると、気持ちが不安定になりやすくなります。

例えば4ヶ月ごろは視力がぐっと発達してきますし、首がすわって左右を自由に見られるようになりますよね。すると、今までは気にならなかった「ママが近くにいない」「パパの姿が見えない」ということに気づくようになってしまうのです。そうして、不安な気持ちになって泣くことが増えます。

また、8ヶにハイハイやつかまり立ちができるようになって、自分の意思であちこちに動けるようになったり、高い視点で周りが見られるようになったりすると、これまでにはない視点で新しい情報が視界から入ってくるようになりますよね。そうすると、新たな情報を脳が処理しきれず、混乱して気持ちが不安定になったりしてしまうこともあるのです。

そんな不安をやわらげてくれるのがスキンシップです。ハグをしたり、頬をすりすりしたりするイチャイチャタイムをとってあげることで、赤ちゃんは心を落ち着かせることができます。睡眠退行の時期は意識的に、特に寝る前のタイミングでたくさんスキンシップをしてあげてください。

協力して大変な時期を乗り越えよう

睡眠退行は1週間から長くても1ヶ月ほどで抜けられます。もちろんそれ以外の要因がある場合はそのあともトラブルが残ることもあるのですが、他に要因がないようであれば自然と元に戻っていきますよ。

睡眠退行期間中、赤ちゃんに泣かれて対応がとっても大変だとは思いますが、できるだけ(パパやママが無理しない範囲で!)クセを最小限に抑えることを意識して対応してあげてください。
ぜひご夫婦で協力し合って、お互いの睡眠時間を確保してくださいね。

監修:ねんねママ

乳幼児育児アドバイザー。小児スリープコンサルタント。0-3歳モンテッソーリ教師。
YouTube「ねんねママのもっとラクする子育て情報局」やInstagramなどで乳幼児の育児に関する発信を続け、2025年現在、SNSの総フォロワーは約20万人。
TVやラジオなどメディア出演、新聞の育児コラムや育児雑誌にも掲載実績あり。
著書『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』『〇✕ですぐわかる!ねんねのお悩み消えちゃう本』(ともに青春出版社)

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本コラムを運営するラッキーインダストリーズは1934年から続く日本の抱っこ紐メーカーです。POLBAN,pittoresk,Lucky 1934ブランドを展開し、子育てをサポートしています。このコラムを通じて、さらに多くの方々の子育てを支援できれば幸いです。

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