こんにちは!小児スリープコンサルタントのねんねママです。これまでに2,000組以上のご家庭のお子さんの睡眠について(夜泣き・寝かしつけなど)のご相談を受けてきました。
今回のコラムでは、お悩みの方も多い「背中スイッチの対策」について解説します!
「なんとか抱っこで赤ちゃんを寝かせたけれど、いざ布団に下ろそうとすると起きてしまう…」といういわゆる「背中スイッチ」に悩まれている人は少なくないはずです。
そっと置こうとしたのに起きてしまうと、「せっかく寝かせたのに〜!」とがっかりしてしまうこともありますよね。だからと言ってずっと抱っこしたままでも疲れる…。
そこで本記事では、抱っこ紐で寝た赤ちゃんが起きてしまう理由とできるだけ起こさずにお布団に着地するテクニックをご紹介していきます。
もくじ
なぜ布団に置こうとすると起きてしまうの?
環境変化への本能的な反応

生まれたばかりの新生児期はお布団におろしてもぐずることは少なかったりするものです。しかし、1ヶ月2ヶ月と月齢が進んでくると背中スイッチが敏感に起こりがち。
これは赤ちゃんの成長と本能的なものが原因になっていると考えられます。抱っこ紐の中でママやパパとくっついて寝ていたのに、急にスッとした風が入ってきて体が宙に浮いた!となると、赤ちゃんは「このまま寝ていてはまずい!どこかに連れて行かれてしまうかも?!」などと危機感を感じます。そのため泣いて起きてしまうのです。
新生児の頃などは移動をされてもぐっすり寝ていたりもするものですが、月齢を追うごとにだんだんと敏感になってきて、泣くようになってしまうのです。
バックルの「カチッ」という音に反応
抱っこ紐を外すときに避けて通れない「カチッ」というバックルの音。赤ちゃんはこの音にも敏感に反応することがあります。たったそれだけで?と思われるかもしれませんが、赤ちゃんは「おろされる」ことに敏感になっているため、その小さな音にも反応して起きてしまうことがあるのです。
一般的に抱っこ紐というとバックルがついているものがほとんどですが、ラップ式の抱っこ紐(例:ネンネラテ)やヒップシート(例:ポルバンアドバンス)であればバックルがついていないので寝かしつけに使うのにおすすめです。ポルバンアドバンスなら、お尻をシートに乗せるだけなので“抱っこ紐に入っている”という感覚もつきづらく、抱っこの寝かしつけを卒業する練習にも役立ちます。
重心の変化を感じ取る
抱っこ紐で縦抱き状態のまま寝ていた赤ちゃんが、横になって布団に着地するまでの重心の変化を感じると、目が覚めてしまうことがあります。
元々横抱きで抱いていた方が比較的着地はしやすいものです。でも横抱きは親の腕への負担も高く、また、縦抱きが好きなお子さんも多いので、その場合はできるだけゆっくり重心の変化を感じさせないように親の体に密着しておろすようにしていただきたいです。
背中スイッチを弱める置き方のテクニック
背中スイッチは実はお腹にあるというお話は聞いたことがありますか?理化学研究所の研究でも発表されているのですが、抱っこで寝かせた赤ちゃんを置こうとすると起きてしまうきっかけになるのは“背中が床についた”ことではなく、“お腹が親と離れてしまう”からだと言われています。
つまり、赤ちゃんを起こさずに布団に着地するためには、最後の最後まで赤ちゃんのお腹と親の胸をピッタリくっつけて、なるべく環境変化を感じさせないことが大事になります。
以下に、背中スイッチが起こりづらいお布団への着地方法を解説します。
1.しっかり抱いてゆっくり傾ける
抱っこ紐から布団へ移動させるとき、急に体勢を変えないのが重要です。赤ちゃんの頭やお尻をしっかり支えてグッと親の方に抱き寄せつつ、ゆっくりと体を傾けていきましょう。
自分の体に密着させたまま親の体ごと少しずつ角度を変えるイメージを持つと、赤ちゃんに「重心が変わってるぞ!」という不安を与えずにすみます。

2.胸をできるだけ離さずに着地する
腕が伸びて赤ちゃんのお腹と親の胸が離れると、スッと風が入ったような感覚が起きて環境変化を感じて起きてしまうリスクが高まります。
赤ちゃんのお腹と親の胸をピッタリくっつけて、そのまま腕が下敷きになるような形で着地し、そっと片腕ずつ赤ちゃんの体の下から引き抜きます。その際も、赤ちゃんを自分の胸に密着させたままにしましょう。

3.胸の温かみを手に差し替えていく
着地後、胸を密着させて数分ほど同じ姿勢で様子を見ていきましょう。その後、赤ちゃんが環境変化に驚いていなそうなことを確認したら、徐々にくっつけている胸と赤ちゃんのお腹の間に手を差し込み、胸の温かみを手の温かみにすり替えていきます。

4.最後に手を離して寝かしつけ完了
手だけを当てている状態で数分過ごしたら、そっと手を退けていきましょう。万が一、動かしはじめた途端に赤ちゃんが動き出すようなら、もう少し密着時間を延ばすなど、様子を見ながら調整してみましょう。

5.お腹に何かかけると落ち着く場合も
目を離さない前提であれば、薄手のブランケットやタオルをお腹にかけることで赤ちゃんが安心し、寝続けてくれることもあります。
ただし、窒息リスクを避けるため親が赤ちゃんから離れる際は必ず外すようにしてください。

抱っこで寝ることはダメなことではない
ねんねトレーニングなどの視点で考えると、抱っこで寝ることはいけないことと思ってしまいがちですが、決していけないことではなく赤ちゃんにとっては落ち着けて心が休まる行為です。ですので、抱っこからおろさなくては!と思いすぎる必要はありません。
ただ、ずっと抱っこだと親の体にも負担がかかってしまうので、おろして寝かせる際にはぜひこのテクニックを使ってみてくださいね。

監修:ねんねママ
乳幼児育児アドバイザー。小児スリープコンサルタント。0-3歳モンテッソーリ教師。
YouTube「ねんねママのもっとラクする子育て情報局」やInstagramなどで乳幼児の育児に関する発信を続け、2025年現在、SNSの総フォロワーは約20万人。
TVやラジオなどメディア出演、新聞の育児コラムや育児雑誌にも掲載実績あり。
著書『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』『〇✕ですぐわかる!ねんねのお悩み消えちゃう本』(ともに青春出版社)
ラッキーインダストリーズについて
本コラムを運営するラッキーインダストリーズは1934年から続く日本の抱っこ紐メーカーです。POLBAN,pittoresk,Lucky 1934ブランドを展開し、子育てをサポートしています。このコラムを通じて、さらに多くの方々の子育てを支援できれば幸いです。

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